日経平均終値は75円安と反落、一時122円高も手仕舞い売りに押される

 10日の日経平均株価は前日比75円67銭安の1万9779円83銭と反落。指数への寄与度が高いファーストリテイリング <9983> の大幅下落が1日を通して重しとなった。朝方は小幅安で始まったものの、上海総合指数の上昇が確認されると日経平均株価は上昇し、一時122円まで上げ幅を拡大した。ただ、12日にギリシャ支援協議が控えていることもあり、その後は休日前の手仕舞い売りによって値を崩した。  個別では、15年12月期業績予想の下方修正で減益に転換するブロードリーフ <3673> や、第1四半期は最終5億9600万円の赤字となった東京個別指導学院 <4745> が下落。大手証券が投資判断を下方修正したダイキン工業 <6367> やスタンレー電気 <6923> 、不適切会計の問題をめぐって副会長の退任が伝わった東芝 <6502> も売られた。  半面、総合感冒薬「新ルルエース」を台湾で販売開始した第一三共 <4568> や、4-6月期は営業益4割増と報じられたセイコーホールディングス <8050> が上昇。眼圧傾向の観察可能な医療用コンタクトを今秋販売するシード <7743> や、アミノ酸系の両性界面活性剤を拡販すると報じられた新日本理化 <4406> も買われた。  業種別では、小売り、電気機器、海運が下落。一方、食料品、銀行、鉱業は上昇した。(編集担当:松浦直角)
10日の日経平均株価は前日比75円67銭安の1万9779円83銭と反落。
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2015-07-10 14:45