中国から外資が逃げ出す!? エアコンは「自国ブランド」制圧状態

ダイキン工業がこのほど、家庭用エアコンの生産の一部を中国から日本国内に移転すると発表したことについて、「ダイキンが中国市場から撤退するのではないか」という憶測を生んだと伝えた。
記事は、ダイキンが生産の一部を日本に移すとの発表が、「中国市場から撤退するのではないか」という憶測を生んだとしながらも、ダイキンの関係者に対する取材を行ったところ、同関係者が「撤退はしない」と否定したと報じた。続けて、移転の理由として、「円安」のほか、人件費や物流コストの上昇といった要素を挙げ、「日本国内で販売するエアコンは日本国内で生産したほうが有利になった」と報じた。
続けて、ダイキンの生産移転について、「中国の業界内では中国撤退につながるのではないか」との憶測も生まれたとしながらも、ダイキンの関係者が「ダイキンは中国市場を重視しており、撤退はない」と否定したと紹介した。
一方で記事は、ダイキンが中国国内のエアコン市場で格力(グリー)、美的(ミデア)などの中国メーカーと激しい争いを展開していることを伝え、一部のデータとして、中国のエアコン市場における外資メーカーのシェアは「サムスンやパナソニック、ダイキン、シャープなどのメーカーすべてを合わせても6%未満」と指摘。中国メーカーが圧倒的なシェアを獲得していると伝えた。
さらに、家電業界の関係者の話として、外資メーカーが中国のエアコン市場で苦戦している理由として、中国メーカーが価格やデザイン、マーケティングなどの面で強さを発揮する一方で、「外資メーカーはコストパフォーマンスの点で劣っている」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
ダイキン工業がこのほど、家庭用エアコンの生産の一部を中国から日本国内に移管すると発表したことについて、「ダイキンが中国市場から撤退するのではないか」という憶測を生んだと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-10 16:00