日系車の「若者向け戦略」が奏功・・・市場減速も、シェア拡大に中国メディア称賛

中国メディアの中国商務新聞網は10日、中国自動車市場の減速が鮮明になるなか、日系車が販売台数を伸ばし、5月の市場シェアは20%に達するほどだったと伝え、「若者をターゲットとし、低価格の車種を投入した戦略が功を奏した」と伝えた。
記事は、中国の自動車市場全体が鈍化するなかで、トヨタや日産、ホンダ、マツダといったメーカーはいずれも前年同期比で販売台数を伸ばしているとし、2015年上半期は日産が前年同期比5.7%増となったほか、ホンダは同30.4%、マツダが17.3%、トヨタは10.1%に達したと報じた。
さらに、日系メーカーの販売が伸びた背景について、業界関係者の話として、「機先を制した結果」と伝え、日系メーカーが若い世代の消費者に向けて商品展開を行ったことを指摘。それによって、「これまでの強みが不鮮明という中庸なイメージが払拭され、若い世代の消費者が好むデザイン性を打ち出した」と伝え、さらに価格競争力を武器に販売を伸ばしたと報じた。
また記事は、中国では20代、30代の若い消費者も経済力を持ち始めていると伝え、「こうした世代の心をいかに掴むかが各メーカーの課題になっている」と指摘。若い消費者を顧客にするための取り組みは「すべてのメーカーにとって成長に向けた課題である」と論じた。
さらに記事は、トヨタについて「これまでの中庸というイメージから脱却し、ファッショナブルで個性的なイメージに変わりつつある」とし、中国に新たに投入された「新RAV4」や「ハイランダー」も「こうしたイメージの延長線上にある」と指摘。こうしたイメージの転換によってトヨタの販売台数は伸びており、数字として現れてきていると指摘。また、ホンダや日産、マツダもトヨタ同様に販売台数を伸ばしていることについて、「中国自動車市場の変化に見事に対応できている」と伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は中国商務新聞網の10日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの中国商務新聞網は10日、中国自動車市場の減速が鮮明になるなか、日系車が販売台数を伸ばし、5月の市場シェアは20%に達するほどだったと伝え、「若者をターゲットとし、低価格の車種を投入した戦略が功を奏した」と伝えた。(写真は中国商務新聞網の10日付報道の画面キャプチャ)
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2015-07-13 08:45