韓国「チグハグ」産業育成・・・中国・日本に先越され、展望も見えず=韓国メディア

 韓国メディアの朝鮮日報は13日、中国は国家主導で十大製造業を育てる「中国製造2025」に拍車をかけ、日本は安部首相と「経済団体連合会」が起業支援・規制改革を推進しているのに対し、韓国の産業の未来は青写真が不十分であり、「R&D(研究開発)の支援はますます減少している」とする記事を掲載した。  記事によれば、韓国は、電気自動車、水素燃料電池車において先駆けて手がけたが、中国や日本に先を越されたうえ、企業成長率においても中国や日本に圧倒されている。主力企業の売上高の増加率を見てみると、中国の5.6%、日本の5.5%に対し、韓国は1.8%という。  さらに、水素燃料電池車でみてみると、トヨタ自動車が2014年末に発売した水素燃料電池車「MIRAI」は2015年6月末までの予約台数が1500台に達したが、現代自動車が2013年4月に発売した世界初の水素燃料電池車の「ツーソンix(量産)」は、現時点でも全世界で273台にとどまる。記事は、日本にはすでに水素ステーションが40カ所ちかくあるのに対し、韓国では10カ所しかないうえ、今後の具体的な計画もないと指摘した。  電気自動車については、中国が韓国を圧倒。2015年1-5月に、中国では電気自動車が2万5800台生産されたが、韓国の電気自動車の生産は同年1-4月で1155台にすぎないという。  韓国の主力産業であるスマートフォンでは中国が猛追しており、数年内には「韓国を追い越す」との宣言もあるほどだ。記事は、中国政府が「22兆ウォン(約2兆3000億円)規模の国富ファンドを創設し、自国の半導体企業を強力に支援している」と伝えた。  記事は、韓国を含む中国や日本など東アジアの産業競争において、「韓国だけが極めて出遅れている」と主張。「中国は政府レベルで体系的な戦略などの計画をたて、製造の育成に乗り出している」、「日本は政府と政界と財界の『三角構造』の強い団結をみせ、産業競争力の強化を本格化している」と指摘し、一方の韓国では、「明確な産業政策が見えないうえ、企業活動を締め付けるような規制が飛び交っている」と批判した。  記事によると、アン・ヒョンホ前知識経済部次官は「民間企業が産業発展の主役にるのが原則だが、中国はもちろん先進国である日本も政府主導の産業政策を加速かさせている」と述べ、「状況の変化受けて変貌している北東アジアの“製造業三国志”で、韓国だけが唯一の敗者になるだろう」と厳しい見方を示したという。(編集担当:木村友乃)(イメージ写真提供:123RF)
 韓国メディアの朝鮮日報は13日、中国は国家主導で十大製造業を育てる「中国製造2025」に拍車をかけ、日本は安部首相と「経済団体連合会」が起業支援・規制改革を推進しているのに対し、韓国の産業の未来は青写真が不十分であり、「R&D(研究開発)の支援はますます減少している」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-14 12:00