【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:焦点は中国・ギリシャから米国へ
14日の東京市場でドル/円は一時123.70円台まで上昇したが、買い一巡後は123.30円台に押し戻されるなど日足の一目均衡表の雲上限(執筆時123.522円)を挟んでもみ合っている。雲の上限以上の水準で足場を固められれば125円台の回復も視野に入ってくるだけに、現状は重要なターニングポイントにあると言えるだろう。
ファンダメンタルズ面では、中国の株価下落とギリシャのユーロ離脱という2大懸念がひとまずにせよ後退する中、リスク回避ムードは薄れ、市場の関心が米国の利上げに向かいやすくなる。そうした中で本日(14日)発表される米6月小売売上高と明日(15日)に行われるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が重要な意味を持ちそうだ。
米6月小売売上高については、前回5月分が前月比+1.2%と高い伸びを示した後だけに、事前予想の+0.3%をわずかでも上回れば、内容としては申し分ないと見て良いだろう。また、イエレンFRB議長は先週10日の講演で年内に利上げを開始する可能性が高いとの見解を示しており、議会証言でも同様の発言を行う可能性が高いと見る。
これらを経て9月利上げ観測が再浮上するようならドル/円の125円台回復が現実味を帯びる事になろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
14日の東京市場でドル/円は一時123.70円台まで上昇したが、買い一巡後は123.30円台に押し戻されるなど日足の一目均衡表の雲上限(執筆時123.522円)を挟んでもみ合っている。雲の上限以上の水準で足場を固められれば125円台の回復も視野に入ってくるだけに、現状は重要なターニングポイントにあると言えるだろう。
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2015-07-14 18:00