日系車メーカーが販売ディーラーを圧搾!=中国メディア

中国メディアの環球網は14日、中国汽車協会が発表したデータを引用し、6月の中国における自動車生産台数および販売台数はともに前年比で減少したにもかかわらず、日系自動車メーカーは中国で「大きな利益を出している」と主張、その理由について「日系メーカーが販売ディーラーを圧搾しているためだ」などと批判した。
記事は、日本メディアが「日系自動車メーカーが中国市場で利益を出している理由は、販売ディーラーが新車を販売することで得られる利益が日米などのディーラーに比べて少ないためだ」と報じたことを紹介。
さらに、日本メディアの同報道を受け、環球網の記者が複数の日系自動車メーカーに取材を申し込んだことを紹介する一方、日系自動車メーカー各社からは「営業秘密にあたるため答えられない」との回答があったと伝えた。
続けて、1台150万円の新車を販売した際の「販売ディーラーの取り分」として、日本メディアが「日本の場合は約20%」、「米国では7-8%」、「中国では5%程度」と報じたと伝え、自動車産業に詳しい専門家の話として、「実際の数字は日本メディアの報道とさほど変わらない」と紹介。
さらに、中国の場合はむしろ5%を下回るケースもあると伝え、「ほかの国に比べて販売ディーラーが得られる利益は非常に少ない」と論じたほか、同専門家が「販売ディーラーの取り分が少ない理由は、自動車メーカーが圧倒的な力を持っているため」と指摘したと伝えた。
また記事は、日本の自動車専門家に対する取材も行ったことを伝え、「日系車の中国市場における価格はほかの国より高く、以前は価格差を関税に起因するものと説明できたが、現在は日中間の自動車の関税は高くはない」と指摘。さらに中国国内で生産している自動車のコストも日本より安いとしながらも、「中国では日本より高い価格で売られている」と主張し、日系車には「大きな値下げの余地が残されている」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの環球網は14日、中国汽車協会が発表したデータを引用し、6月の中国における自動車生産台数および販売台数はともに前年比で減少したにもかかわらず、日系自動車メーカーは中国で「大きな利益を出している」と主張、その理由について「日系メーカーが販売ディーラーを圧搾しているためだ」などと批判した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-15 09:45