韓国造船業、高度成長の実現は困難＝中国メディア

　中国メディアの中国船舶網は１５日、韓国造船業の業績不振が続いているとし、韓国造船業界は「韓国造船業が再び高度成長を実現することは難しい」との認識で一致していると論じた。 　記事は、韓国国内の造船メーカーのトップが集まる座談会がこのほど韓国の全羅南道で開催されたことを紹介し、同座談会では「韓国造船業が再び高度成長を実現することは難しい」、「質」の成長に集中すべきといった認識で一致したと報じた。 　続けて、韓国造船業にとって日本と中国の追い上げは脅威であると伝え、中国造船業は「中国政府のサポートのもとで受注量を伸ばしている」と指摘。１２年から１４年にかけての受注量はすでに韓国を抜いて世界一となったことを紹介した。 　さらに記事は、原油価格の下落の影響もあり、韓国の造船メーカーは１５年、海洋プラントの受注は１つもないと指摘し、韓国の造船メーカーにとって海洋プラントは「救世主」と目されていたとしながらも、「今はその姿は見る影もない」と主張した。 　また、現代重工業やサムスン重工業、大宇造船海洋の１４年における海洋プラントの受注額はいずれも目標額を大きく下回り、業務の再編を迫られていると論じたうえで、「原油価格の下落によって造船メーカーは苦しい状況に直面している」と指摘。一方で、原油価格が上昇すれば海洋プラントの受注も増加する可能性があると論じた。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）