世界経済のリスク・・・ギリシャ危機より中国経済成長の鈍化=中国メディア

 中国メディアの人民日報は16日、中国経済が衰退しているとの論調が世界中で聞こえ始めたと伝え、一部では「ギリシャの債務危機よりも、中国経済の成長鈍化のほうが世界経済にとってリスク」との見方もあると伝える一方、「各国の中央銀行が金利を維持したことは世界経済に対する自信を示すものだ」と主張した。  記事は、英国や韓国、オーストラリアなどの中央銀行が金利維持を発表し、日本銀行も15日に金融政策決定会合を開き、金融政策の現状維持を決定したことは「各国の中央銀行が世界経済の先行きを楽観視していることを意味する」と論じた。  一方で、世界第2位の経済大国として、中国経済の動向が世界の注目を集めるのは当然のこととする一方、国際通貨基金(IMF)の報告を引用し、「金融市場における動揺は、中国の新しい経済モデルへの転換が大きな困難に直面していることを示すもの」と報じた。  また記事は、中国を始めとする新興国の世界経済に対する貢献はますます拡大していると伝え、中国の14年における世界経済の成長率に対する貢献度合いは38%に達し、10年の23%を大きく上回ったと指摘。さらに中国は銅やアルミニウム、綿花の輸入大国であり、ブラジルや南アフリカにとって最大の貿易パートナーであると指摘。  さらに、米国の投資銀行モルガン・スタンレーの関係者の話として、「中国は靴やおもちゃといった製品の輸出のほかに、近い将来、世界に新しいものを提供するだろう」と伝え、それは「衰退」であると主張。世界経済が衰退するとすれば、それは中国発となるとの見方を示し、中国経済の鈍化が続くことが世界経済の衰退の始まりになるとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの人民日報は16日、中国経済が衰退しているとの論調が世界中で聞こえ始めたと伝え、一部では「ギリシャの債務危機よりも、中国経済の成長鈍化のほうが世界経済にとってリスク」との見方もあると伝える一方、「各国の中央銀行が金利を維持したことは世界経済に対する自信を示すものだ」と主張した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-07-16 14:45