日経平均は4連騰で2万600円回復、引けにかけて強含む

 16日の日経平均株価は前日比136円79銭高の2万600円12銭となり4日続伸。朝方は円安進行やギリシャ議会での緊縮改革法案の可決を受けて投資家心理が改善し、買い優勢の展開でスタートした。その後、短期的な相場の過熱感が意識されたことや新たに手掛かり材料に乏しかったことから横ばいで推移したが、取引時間終盤にかけて再び強含み、10日営業日ぶりに2万600円を回復して引けた。  個別では、東大での情報流出事件を機にネット・セキュリティ関連として資金が流入したFFRI <3692> や、訪日外国人向けサービスに活用できる新システムを開発した駅探 <3646> が上昇。債務超過解消で第1四半期は黒字転換となったマツヤ <7452> や、ゲーム「ゴシックは魔法乙女」が100万DLを突破したケイブ <3760> も買われた。  半面、15年8月期は一転7.5億円の最終赤字となるアクロディア <3823> や、旧村上ファンド系の投資会社「レノ」が全保有株を売却したフェイス <4295> が下落。筆頭株主による売り出しが悪材料視されたTASAKI <7968> や、第1四半期の営業赤字転落が嫌気されたアデランス <8170> も売られた。  業種別では、その他製品、電気・ガス、情報・通信が上昇。一方、鉱業、鉄鋼、金属製品は下落した。(編集担当:松浦直角)
16日の日経平均株価は前日比136円79銭高の2万600円12銭となり4日続伸。
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2015-07-16 14:45