中国の経済成長は「質向上」=中国メディア

中国メディア・中国青年報は16日、中国の今年上半期のGDP成長率が7%をキープするとともに、経済成長の質が明らかに向上したと評価し、下半期の成長にも明るい見通しを示す一方、経済成長の原動力を強めるには「法」と「治」のパワーが必要だとする評論記事を掲載した。
記事は、国家統計局が15日に発表した今年上半期のマクロ経済データで、上半期のGDP速報値が29兆6868億元(約590兆1400億円)と物価変動の要素を除いて7.0%の実質成長率を達成したことを紹介。積極的な財政政策、穏やかな通貨政策、そして関連分野の改革が功を奏して予想を上回る結果を残したとの判断が多くの機関やウォッチャーから出ているとした。
さらに、「7%成長」より注目すべき点として、経済構造がより改善され、経済成長の質が明らかに向上したことを挙げた。同時に、上半期に生じたポジティブな変化やその他の要素により、下半期の経済成長を後押しする力もより大きくなったと論じ、年間トータルのGDP成長率が7%を超える可能性が出てきたと予測した。
その一方で、「もちろん、引き続き経済成長のなかに存在する各種問題に注目しなければならない」とし、国有企業における各種法規違反が企業やマクロ経済に及ぼす悪影響、土地の売却による収入に過度に依存している地方財政などの問題を挙げた。
また、経済成長を後押しするパワーのカギは、企業が市場において活力を十分に発揮できるかどうかにかかっているとし、各種制度の整備を通じて公権力による市場への不当介入を制限すること、市場の公平競争、健全性を守る「番人」を厳格化することを提起。「すなわち、経済の安定成長には『法』と『治』のパワーが必要なのだ」と論じた。(編集担当:今関忠馬)
中国メディア・中国青年報は16日、中国の今年上半期のGDP成長率が7%をキープするとともに、経済成長の質が明らかに向上したと評価し、下半期の成長にも明るい見通しを示す一方、経済成長の原動力を強めるには「法」と「治」のパワーが必要だとする評論記事を掲載した。
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2015-07-17 08:15