中国のレアアース産業・・・世界市場を主導する地位にある=中国メディア

中国の金属業界メディア・中国有色網は16日、中国国内のレアアース業界が厳しい状況に立たされているものの、「中国のレアアース産業は依然として世界市場を主導する地位にある」とする記事を掲載した。
記事は、米国のレアアース採掘・生産企業が先日破産したことで、中国のレアアース業界が再び注目を浴びたと紹介。米国メディアからは「中国がレアアース市場を独占、他国が中国のレアアースに依存する状況を思うがままに利用している」との見方が出たとした。
その一方、別の米国メディアからは「レアアース市場における中国の影響力は大きく縮小しており、もはや独占的地位にあるとは言えない」との評価も飛び出したと伝えた。そして、この論調に対して中国国内の専門家が「中国による世界のレアアース供給比率が90%から80%あまりに減少した」ものの、「中国市場における価格変化が世界のレアアース価格に影響しており、中国のレアアース産業は依然として世界市場で主導的立場にある」と反論したことを紹介した。
また、有色網のアナリストも「2011年に日米などが現地のレアアース開発、代替物の模索などを進めたが、海外市場では12-15年における中国産レアアース購入量が再び増加傾向を見せ始めている。国際市場価格が下落するなかで海外の鉱山が利益を上げにくくなっており、中国の影響力が再び拡大しているのだ」と分析したことを伝えた。
さらに、供給量のみならず「整備されたサプライチェーンを構築しているのは中国だけ。ほかのどの国も比較対象になり得ない」と論じたとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の金属業界メディア・中国有色網は16日、中国国内のレアアース業界が厳しい状況に立たされているものの、「中国のレアアース産業は依然として世界市場を主導する地位にある」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-17 11:45