中国レアアース産業「崩壊・衰退」だと!? 西側諸国の主張は不適切!=中国メディア

 中国メディアの中国有色金属網は16日、西側諸国では「中国のレアアース産業が崩壊する」との主張が多く見られると伝え、「中国レアアース産業の崩壊を謳う西側諸国の意図は一体何なのだろうか」と論じた。  記事は、レアアース産業の専門家がこのほど米誌フォーブスにおいて「中国のレアアース市場における影響力が低下している」と主張し、もはや中国はレアアース市場における独占的な地位を失ったと主張したことを紹介。  その理由として、中国のレアアース生産量が世界全体に占める割合が97%から短期間で86%まで低下したことを挙げ、同専門家が「中国はもはやレアアース市場において自国の影響力を行使できない」と主張したことを紹介した。  一方で記事は、中国のレアアース産業がここ2年ほど「成長の勢いが昔ほどでないことは事実」としながらも、崩壊や衰退という言葉で形容するのは不適切であると主張。中国政府も投資や輸出によってレアアース産業を成長させるモデルに限界が来ていることを認識し、持続的かつ長期的な発展モデルに向けて舵を切ったと指摘し、「中国のレアアース産業が崩壊することはない」と反論した。  続けて、西側諸国で「中国のレアアース産業の衰退を主張する声が絶えない」意図として「中国のレアアース市場における独占的地位を崩そうと画策している」、「中国のレアアース産業に対して干渉し、コントロールしようとしている」などと主張。日米欧が世界貿易機関(WTO)に対し、中国のレアアース輸出規制は不当として共同提訴したのも「中国にレアアース市場を全面的に開放するよう迫る意味があった」と論じた。  一方で記事は、世界のレアアース市場は変化しており、中国以外の国でのレアアース生産も増えていると指摘しつつも、中国産レアアースが持つ政治的影響力は今なお健在であるとし、「中国が今後も世界のレアアース市場を牽引する立場にあり続ける」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国有色金属網は16日、西側諸国では「中国のレアアース産業が崩壊する」との主張が多く見られると伝え、「中国レアアース産業の崩壊を謳う西側諸国の意図は一体何なのだろうか」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-18 13:15