スペインの閉鎖された空港、中国企業が超安値で購入か=中国メディア

 中国メディア・華商報は20日、スペインで2012年に破産、閉鎖された「ゴースト空港」を、中国の投資家が一部出資している企業が1万ユーロ(約135万円)という超安値で買い取ろうとしていると報じた。  記事は、この「ゴースト空港」ことシウダー・レアル空港の経緯について、英デイリーメイルの報道を紹介。マドリードから南へ約200キロのところにあり、数億ユーロを投じて建設され2008年に開業したものの、スペイン国内で不動産バブルが崩壊したこと、マドリードの空港が拡張されたことから同空港は人影のない「ゴースト空港」となり、12年に数億ユーロの負債を抱えて閉鎖されたと伝えた。  そして、「計画が不適切」との見解を示した現地行政が昨年1億ユーロで同空港を競売にかけたが買い手がつかず、今年に入って8000万ユーロ(約108億円)、4000万ユーロ(約54億円)と価格を引き下げるも依然として取引は成立しなかったとし、結局価格を提示した企業は1社のみで、しかも1万ユーロという破格のオファーだったと説明した。  そのうえで、提示価格が開始価格の70%に満たないことから裁判所は競売期間を20日延長、それまでに他者からより高い金額の提示がなかったばあい、裁判所が9月中旬までに最終的な裁定を下すことになると解説した。  記事は、1万ユーロの金額を提示した企業は中国、英国など複数の投資家が出資しており、競売開催後に「6000万-1億ユーロ(約81億-135億円)を投じて、この空港を中国から欧州へと輸出する中継点に改造」する計画を発表したことを併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・華商報は20日、スペインで2012年に破産、閉鎖された「ゴースト空港」を、中国の投資家が一部出資している企業が1万ユーロという超安値で買い取ろうとしていると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-21 14:00