中国のマネーロンダリングに警戒せねば!=米国メディア

 中国メディアの参考消息は19日、中国で近年、マネーロンダリングが急増していると伝え、米国国営放送のボイス・オブ・アメリカ(VOA)がこのほど「中国のマネーロンダリングに警戒しなければならない」と報じたことを紹介した。  記事は、米国務省が発表した報告を引用し、中国は「違法な資金が世界でもっとも流通する国である」と報じ、中国は今なお他国と共同でマネーロンダリングの取り締まりを行うことを拒絶していると報じた。  続けて、カリフォルニア大学バークレー校の教授の話を引用し、「汚職による利益のほか、脱税や犯罪による利益が中国で違法資金として流通している」と指摘。さらに、中国のマネーロンダリングの規模は年間1兆元(約20兆2800億円)に達し、投資移民や株式投資、不動産投資、芸術品や骨董などへの投資という形でマネーロンダリングが行われていると報じた。  さらに、中国では近年、マネーロンダリングが深刻化していると伝え、「中国当局もメディアを通じて批判するほど」と指摘。中国中央電視台の報道を引用し、中国では個人が両替できる外貨は年間5万ドル(約621万円)までに制限されているなかで、中国銀行は富裕層を対象に投資移民の支援を行い、1度に数十万ドルから100万ドル(約1億2400万円)もの両替を行っていたと報じた。  続けて記事は、中国政府は2014年から国外に逃亡した汚職官僚を追跡する作戦を展開しており、汚職官僚の大半は米国やカナダに逃亡しているとしながらも、「中国は米国およびカナダと犯罪人引渡し条約を締結していない」と指摘。さらに、専門家の話として、「中国が本当に汚職官僚の追跡作戦で成果をあげたいならば、他国と協力し、マネーロンダリングの取り締まりなどにおいても努力すべきである」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの参考消息は19日、中国で近年、マネーロンダリングが急増していると伝え、米国国営放送のボイス・オブ・アメリカ(VOA)がこのほど「中国のマネーロンダリングに警戒しなければならない」と報じたことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-21 16:00