人民元の世界的影響力は拡大する!=中国メディア

 中国メディアの新京報は22日、中国が人民元のレートに対し、複数の外貨に連動する「通貨バスケット制」を導入し、人民元改革を始めてから7月21日で丸10年が経過したと伝え、さらに今後10年間で人民元は「国際化が進み、世界への影響力も拡大する」となると論じる記事を掲載した。  記事は、「通貨バスケット制」の導入や通貨の変動幅を固定する「管理フロート制」への移行といった人民元改革によって、「人民元の為替レートが安定」し、「人民元の国際化も進展した」などと紹介、人民元改革は中国にとっての外部環境のリスクを低減することにもつながったと伝え、「中国の人民元改革は成功を収めたと言って良い」と報じた。  続けて、今後10年における人民元の動きについて、中国金融期貨交易所の趙慶明研究員の話として「人民元の国際化がさらに進み、さらに人民元高が進む可能性がある」と伝え、為替レートの市場化や資本取引の自由化も行われるものと推測され、結果として人民元の国際化も進むと報じた。  さらに、人民元は今後10年で現在の「管理フロート制」から「相対的に自由化されたフロート制」に移行するとの見通しを示し、管理の水準を徐々に解除していくことになるだろうと主張した。  また記事は、中国経済の成長速度が米国を上回っていることや、中国人民銀行がマネーサプライの規模に神経質となっていることから「人民元が下落することはなく、むしろ値上がりし続ける」と主張し、中国経済の国際的な影響力の拡大とあわせ、「人民元の国際化も進み、世界に与える影響力も大幅に拡大するだろう」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの新京報は22日、中国が人民元のレートに対し、複数の外貨に連動する「通貨バスケット制」を導入し、人民元改革を始めてから7月21日で丸10年が経過したと伝え、さらに今後10年間で人民元は「国際化が進み、世界への影響力も拡大する」となると論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-22 10:30