子供の教育費、将来いくらかかりますか?=為替王

Q:子供の教育費が巨額だとか、子供の年齢が上がるにつれて、どんどん金額が大きくなるとか聞きますが、具体的にイメージが沸きません。(40代の方からのご相談)。 A:大学の学費は驚くほど値上がりしています。いま40代のあなたが生まれた頃の国立大学の授業料は年間約3.6万円だったのが、今では年間約53.6万円へと約15倍に値上がりしています。 Q:年収って、昔と比べて、そんなに増えていましたっけ? A:いいえ。平均年収は40年前と比べて2倍ちょっとしか増えていません。にもかかわらず、国立大学の学費は同じ期間で15倍近くも値上がりしたのです。つまり、数十年前と比べて今の親は、子供の学費の負担が非常にきつくなっていることがわかります。 Q:具体的にいくら必要でしょうか? A:学費のほかにも多額のお金が必要です。4年間でざっと、国立大学(自宅外)なら900万円以上、私立文系(自宅外)なら約1100万円以上、私立理系(自宅外)なら1200万円以上が、平均的にかかることが各種調査でわかっています。 Q:妻は、二人とも、中学受験をさせて、私立の中学に入学させようとしているのですが、そこから合計すると、普通いくら位かかるんでしょうか? A:私立中学3年間で平均400万円近く、私立高校3年間で平均300万円近くかかるのが一般的です。 Q:中学から大学まで私立なら総額いくらかかりますか? A:大学が自宅外なら総額1800万円~1900万円くらい。子供2人とも私立に行かせるなら、総額3600万円~3800万円くらい、子供3人なら総額5400万円~5700万円くらいは、用意しておく必要があるでしょう。 Q:そんなの無理です。私は親の年収と比べても、たくさん稼いでいるので大丈夫だと思っていたのに、何か計算がおかしくないですか? A:大学の学費がこの数十年間で著しく値上がりしたこと。平均年収はそれほど増えていないこと。今の親世代は国民負担率(税金+保険料+年金負担)が40年前に約25%だったのが今では約43%と異常なほどアップして可処分所得が大幅に減っていること。これらのトリプルパンチにより、子供の学費負担が非常にきつくなっているのが実情です。(執筆者:為替王)
Q:子供の教育費が巨額だとか、子供の年齢が上がるにつれて、どんどん金額が大きくなるとか聞きますが、具体的にイメージが沸きません。(40代の方からのご相談)。A:大学の学費は驚くほど値上がりしています。いま40代のあなたが生まれた頃の国立大学の授業料は年間約3.6万円だったのが、今では年間約53.6万円へと約15倍に値上がりしています。
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2015-07-22 11:00