日本の医薬品は「神薬」だと!?・・・薬効に大差なし=中国メディア

 中国メディアの京華時報は21日、日本を訪れる中国人旅行客の間で日本の医薬品が「神薬」と呼ばれ、大きな人気を集めていることを伝える一方、日本の「神薬」と似た薬効の医薬品は中国でも販売されており、薬効そのものも大差ないと主張する記事を掲載した。  記事は、中国人旅行客の間で日本の医薬品の人気が高まっていることについて、「こないだまで温水洗浄便座が人気だった」と紹介、現在は小児用や日本ならではの医薬品が人気だと伝えた。  続けて、中国人旅行客が日本で医薬品を大量に購入したこともあり、小林製薬の2015年第2四半期の売り上げが前年同期比で5倍以上に急増したと紹介。小林製薬の製品のうち、「サカムケア」や「熱さまシート」は中国人の間で「神薬」として認識されていると伝えた。また、小林製薬にかぎらず、ほかにも中国人旅行客の爆買いを背景に売り上げを伸ばした製薬メーカーがあることを伝えた。  また記事は、日本だけでなく、中国人はオーストラリアやニュージーランド、ドイツなどでも現地の医薬品を大量に購入していると伝え、代理購入も多いと紹介。さらに、中国人消費者の意見として「国外の医薬品は安全で効き目があると聞いた」と伝え、同消費者がネット通販でドイツなどから医薬品を個人輸入していることも紹介した。  一方で、北京朝陽医院薬事部の関係者の話として、「中国人旅行客が神薬として購入している製品の大半は処方せんが不要な一般用医薬品である」と指摘。さらに医薬品のマーケティング専門家の話として、「先進国の製薬技術は確かに中国より高く、一般用医薬品の種類も豊富だ」としながらも、「中国国内にも類似製品はあり、薬効も国外製品と大差ない」と主張した。  また、中国国内で広く知られる医薬品ブランドについては「安全性も保証されていると伝え、中国にも国外と同様の一般用医薬品は存在するため、わざわざ国外で買い求める必要はない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの京華時報は21日、日本を訪れる中国人旅行客の間で日本の医薬品が「神薬」と呼ばれ、大きな人気を集めていることを伝える一方、日本の「神薬」と似た薬効の医薬品は中国でも販売されており、薬効そのものも大差ないと主張する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-22 11:30