中国株の急落パターン・・・「韓国が先に経験していた」=韓国華字メディア

 韓国メディア・朝鮮日報の中国語版は17日、中国で株価が大幅に下落したことに対し、韓国の投資家の間でも動揺が広がったことを伝え、韓国の株式市場でもかつて同じような急落が起きたことがあると伝える記事を掲載した。  記事は、中国株式市場に投資している韓国の資金は国外で運用している資金総額のうち9%にあたる1兆5000億ウォン(約1612億円)に達することを紹介し、「外国人投資家の立場から見れば、他国が株式市場における異変に対して、どのように対応するかを細かく観察することができるまたとない機会だ」と論じた。  続けて、中国で株価が急落した理由は「膨れ上がった信用残高」にあると伝え、1989年に韓国の総合株価指数が初めて1000ポイントを超えた当時と似ていると指摘。当時は韓国で株式投資が普及し始めたころで、証券会社から資金を借りて行う信用取引が急増していたと紹介し、「だが、株価はその後1年間で急落し、自殺者も相次いだ」と伝えた。  さらに、当時の韓国政府は株式市場に資金を投入したが、急落を食い止めることができなかったと伝え、当時のメディアは「大株主は株式を買い増すべき」と報じたことを紹介。こうした考え方は「現在の中国が株価の下支え策として大株主に対して持ち株の売却を禁じたことと似ているもの」と指摘した。  続けて記事は、他国の株式市場を韓国の市場と同様に見なすことはできないとしながらも、中国は過度に膨らんだ信用取引が危機を招いたという点を無視したことを意味すると指摘。今後の中国株式市場がどれくらいの期間で平穏を取り戻すかは不透明だとしながらも、今後は「個人投資家の比率が減少し、機関投資家や基金による投資が増え、外国人に市場が開放されていくことが考えられる」とし、韓国の経験に照らし合わせれば、中国の株価が本当に上昇するのは「その後からだ」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
韓国メディアの朝鮮日報(華字版)は17日、中国で株価が大幅に下落したことに対し、韓国の投資家の間でも動揺が広がったことを伝え、韓国の株式市場でもかつて同じような急落が起きたことがあると伝える記事を掲載した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-07-22 16:00