世界経済の秩序は、「中国中心の構造へ」と中国の大学教授

中国メディアの環球網は23日、韓国の聯合ニュースの報道を引用し、中国は経済をはじめ複数の分野で日本の水準を越えようとしていると報じたことを紹介した。
記事は、日清戦争および日中戦争によって辱めを受けた中国が今、経済成長を基盤として日本がこれまで保ってきたさまざまな地位を奪いつつあると伝え、韓国の成均館大学の李春福教授の話として「日本と中国の順位争いはもはや複数の分野で勝負がついた」と報じた。
続けて、中国の国内総生産(GDP)が2010年に日本を追い抜いたとしたほか、14年には株式市場の時価総額が日本を超えて世界2位になったと紹介。さらに米ブルームバーグの報道を引用し、中国の株式時価総額は2014年に4兆4800億ドル(約554兆8200億円)、15年には6兆9800億ドル(約864兆4300億円)に達したと紹介する一方、日本の15年における株式時価総額は5兆6000億ドル(約693兆5300億円)にとどまり、大きな差がついたと論じた。
また、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)についても、ドイツや英国など57カ国が創設メンバーに名を連ねたと指摘し、日本と米国が最大出資国となっているアジア開発銀行(ADB)の創設時の参加国数を超えたと主張した。
また記事は、「エコノミック・アニマル」と称された日本の経済は長期的な低迷によって「全面的に中国に追いぬかれてしまった」と伝える一方、GDPは数ある逆転劇の1つに過ぎないと指摘。中国人民大学の陳雨露学長の話として、「中国の通貨である人民元も2年以内に日本円を超えて、世界の4大通貨になる可能性がある」と紹介し、世界経済の秩序は中国を中心とした構造に変化しつつあると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの環球網は23日、韓国の聯合ニュースの報道を引用し、中国は経済をはじめ複数の分野で日本の水準を越えようとしていると報じたことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-23 15:45