韓国系メーカー「総崩れ」・・・中国SUV市場で戦略ミス=中国メディア

中国メディアの中国経済網は23日、中国の自動車市場が減速傾向にあるなか、スポーツ用多目的車(SUV)市場は依然として堅調であることを指摘する一方、韓国系メーカーのSUVの販売台数の伸びが大幅に鈍化していると報じた。
記事は、2004年以降、中国の自動車市場ではSUVの販売台数が伸び続けていることを指摘し、2003年の年間販売台数が13万台だったSUVは2010年には約10倍の132万台に達したことを紹介。さらに14年は400万台を突破し、前年比36.44%の伸びだったと報じた。
続けて、自動車市場全体としては成長が鈍化しているものの、SUV市場だけは依然として堅調であると伝え、15年上半期は乗用車の販売台数が前年比4.8%増にとどまるなか、SUVは同45.94%増だったと伝えた。
また、SUV市場では中国の自主ブランドメーカーの車種が販売を伸ばしていると伝え、15年上半期における中国の自主ブランドメーカーのSUV販売台数は141万7700台に達し、前年比92.8%増になったことを指摘。小型SUVの人気が高まりつつある中国において、中国自主ブランドメーカーは価格の安さを武器に販売を伸ばしていることを指摘した。
続けて記事は、中国自主ブランドメーカーがSUV市場で存在感を示し始めたことに対し、上海フォルクスワーゲンや長安フォード、北京現代といった合弁メーカーが値下げで対抗していることを指摘する一方、「韓国系ブランドのSUVは販売が大幅に減少している」と伝えた。
さらに、中国の自動車専門サイトによるデータを引用し、韓国系自動車メーカーの15年上半期における中国での自動車販売台数は81万3400台に達し、乗用車全体の8.06%を占めたとしながらも、販売台数は前年比0.91%のマイナスだったと指摘。さらに、SUVの販売台数は18万1776台と全体の7%を占めたものの、前年比4%の減少だったと指摘した。
また、北京現代のSUVである「ix35」や「ix25」の販売台数はSUV市場でそれぞれ17位、19位だったとしたほか、同じく北京現代の「サンタフェ」は68位にとどまるなど不調だったと指摘し、業界関係者の話として、韓国系メーカーがSUV市場で苦戦している理由として「新車投入が遅いなど、戦略上の判断ミスがあったことが総崩れの理由」と報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国経済網は23日、中国の自動車市場が減速傾向にあるなか、スポーツ用多目的車(SUV)市場は依然として堅調であることを指摘する一方、韓国系メーカーのSUVの販売台数の伸びが大幅に鈍化していると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-24 08:45