韓国経済に余力なし！？・・・日銀の「異次元緩和」対抗に＝中国メディア

　中国メディアの騰訊財経は２３日、韓国経済が低迷していると伝え、家計の深刻な債務やデフレといったリスクに打ち勝つには金融緩和よりも有効な措置を打ち出す必要があるとする一方、韓国には（２年以上経過する）日銀の“異次元緩和”に対抗するだけの力はないと論じた。 　記事は、韓国経済が低迷している原因の１つは「不運」もあるとし、ＭＥＲＳ（中東呼吸器症候群）コロナウイルスの感染が拡大したことや干ばつといった要素が韓国の経済成長を減速させたと論じた。 　続けて、韓国の中央銀行である韓国銀行が２３日に、２０１５年４－６月期の国内総生産（ＧＤＰ）が前期比０．３％増にとどまり、０９年１－３月期以来の低水準となったことを指摘。さらに、６月に韓国銀行が政策金利を０．２５％引き下げたことを紹介、さらに韓国政府は景気対策として１１兆８０００億ウォン（約１兆２９００億円）の補正予算を編成することを決めたとしつつも、「それでは韓国経済は復活できないだろう」と主張した。 　さらに記事は、韓国の可処分所得に対する家計負債比率が１６０％を超えていることを指摘したほか、インフレ率見通しが０．７％にとどまり、韓国銀行が目標としている２．５－３．５％を大きく下回っていることを指摘。 　韓国が家計の所得を増やし、デフレを避けるためにはウォン安が必須だとしながらも、日本銀行が異次元緩和を実施しているため、韓国が利下げを行ったところで焼け石に水であり、「韓国には日本の異次元緩和に対抗するだけの力はない」と論じた。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）