サムスンの不振「罪づくり」・・・中国下請け企業「とばっちり」=中国メディア

中国メディアの毎経網は23日、中国の江蘇省蘇州市で韓国のサムスン電子の下請けを行っていた企業がこのほど倒産したと伝え、「サムスンがくしゃみをすると、下請け企業が風邪を引いてしまう」と喩え、サムスンの影響力の大きさを論じた。
記事は、このほど倒産した企業の子会社で、同じくサムスンにスマホ用ディスプレイを供給していた東莞市の企業も約20日間の生産停止を余儀なくされていると紹介し、その理由として「サムスンからの注文が減少したため」と報じた。
続けて、広東省東莞市の企業は中国と韓国の合弁会社であり、サムスンにスマホ用ディスプレイを供給していたと伝える一方、同社は東莞市にある企業のなかでもかつてはもっとも業績の良い企業の1社だったと紹介。ピーク時には3000人以上の労働者が工場で働いていたとしつつも、6月ごろから業務に変化が現れたと紹介。サムスンが突然、同社への発注を取り消したとし、生産停止に追い込まれたと報じた。
続けて、東莞市の企業は長期にわたってサムスンに依存してきたとしながらも、サムスンのスマホ販売台数が減少するにしたがって、同社への発注も減少したと指摘。資金繰りが困難になったことが生産停止に追い込まれた背景としてあると報じた。
また記事は、サムスン電子の下請けを行っていた蘇州市の企業について、専門家の話として、「技術力は高いものの、サムスンに依存していたため市場を独自に開拓する能力に欠けていた」と指摘し、サムスン製品の販売減少に伴い、やはり業績不振に陥ってしまったと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) mikewaters/123RF.COM)
中国メディアの毎経網は23日、中国の江蘇省蘇州市で韓国のサムスン電子の下請けを行っていた企業がこのほど倒産したと伝え、「サムスンがくしゃみをすると、下請け企業が風邪を引いてしまう」と喩え、サムスンの影響力の大きさを論じた。(イメージ写真提供:(C) mikewaters/123RF.COM)
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2015-07-24 15:00