日本は強敵、中国側の勝算は?・・・マレーシア・シンガポール高速鉄道構想で=中国メディア

マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道の建設プロジェクトに対し、日本や中国、ドイツ、韓国、フランスなどの企業が関心を示していると伝え、中国メディアの財経国家周刊は24日、中国側の勝算について論じる記事を掲載した。
記事は、マレーシア・シンガポール高速鉄道構想に対して関心を示している国のうち、受注がもっとも有力視されているのは「先進的な技術と豊富な運用経験を持つ日本と中国だ」と指摘した。
さらに、日中双方が受注に向けてトップセールスを行うほど熾烈な競争を繰り広げていることを指摘し、「中国にとってはマレーシア・シンガポール高速鉄道を受注できればASEAN諸国に対して中国高速鉄道を売り込むうえで非常に有利となる」と報じた。
続けて、新幹線は1964年の開業以来、深刻な事故は1度も起こしていないという高い安全性に、ダイヤどおりに正確な運行が可能であるという運用経験が強みであると指摘。一方の中国高速鉄道には「価格」面の強みがあると伝え、中国高速鉄道であれば新幹線の約半分のコストでマレーシア・シンガポール高速鉄道を建造できる見込みだと主張し、「マレーシアは財政困難に直面しており、価格は間違いなく重要な要素だ」と論じた。
さらに記事は、マレーシア・シンガポール高速鉄道が2020年までの開業を目指しているとしつつも、「中国ならば2020年までに竣工させることができる」と主張し、中国側には日本をはじめとする競合相手にはない強みがあるとし、受注における勝算も十分あるとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道の建設プロジェクトに対し、日本や中国、ドイツ、韓国、フランスなどの企業が関心を示していると伝え、中国メディアの財経国家周刊は24日、中国側の勝算について論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-25 10:00