中国高速鉄道は米国に参入できるか!?=中国メディア

中国メディアの中国商務新聞網は22日、中国鉄路総公司がこのほど、米カリフォルニア州の高速鉄道プロジェクトの受注を目指し、米国内に支社を立ち上げたことを伝える一方で、「米国への参入には問題が山積している」と論じた。
記事は、中国高速鉄道が米国市場に参入するうえでは大きな困難に直面することは間違いないと主張。中国商務研究院の周密研究員の話として、「中国側はすでに米国側と高速鉄道プロジェクトについて、資金や土地、鉄道沿線の開発などを含めて相当長期間にわたって協議を行っている」と紹介。一方で、「協議の内容や状況は極めて複雑」であるとし、周密研究員が「山積した問題を短期間で解決することは不可能」との見方を示したことを伝えた。
また、米国の高速鉄道市場は「日本やドイツなど高い技術力を持つ国も狙う市場である」とする一方、中国高速鉄道は「数年にわたる研究開発と技術上の改良の結果、品質的に大きな向上を遂げた」と主張し、日本やドイツに劣らないほどと主張した。
一方で記事は、「米国は自国の安全保障には非常に敏感」であるとし、中国の国有企業に対して米国はずっと警戒心を抱いていると指摘。特に重要なインフラ設備であれば米国が中国企業を警戒するのはなおさらであると伝え、「そのため中国高速鉄道が近い将来に米国に参入できるかは不透明な情勢」と論じた。
だが、「米国への参入が不透明な情勢であっても、絶対に米国市場に参入できないということではない」と主張し、周密研究員の話として、中国高速鉄道が「自らの品質を向上させ、環境保護など米国側の要求する基準を満たし、米国側と密な関係を築くことができれば米国市場への参入は不可能ではない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C):Narongsak Nagadhana/123RF.COM)
中国メディアの中国商務新聞網は22日、中国鉄路総公司がこのほど、米カリフォルニア州の高速鉄道プロジェクトの受注を目指し、米国内に支社を立ち上げたことを伝える一方で、「米国への参入には問題が山積している」と論じた。(イメージ写真提供:(C):Narongsak Nagadhana/123RF.COM)
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2015-07-26 13:15