東京の不動産価格は上昇し続けるか?=中国メディア

 中国メディアの爪游控は23日、日本が2020年東京五輪のメインスタジアム建設に向けて動き出したと伝え、東京五輪に向けて不動産価格が上昇している東京において、「不動産価格は今後も上昇し続けるのだろうか」と疑問を投げかける記事を掲載した。  記事は、日本は1964年の東京五輪をきっかけに飛躍的な経済成長を遂げたと伝え、安倍晋三首相が「東京オリンピ­ック開催を起爆剤にデフレ経済を払拭していく」と述べたことを紹介。メインスタジアムとなる新国立競技場の建設をめぐって紛糾しているのも経済成長につなげたいという必死の思いがあるからこそと論じた。  さらに、2020年の東京五輪によって恩恵を受ける産業の1つに不動産が挙げられると伝え、1996年のアトランタ五輪や00年のシドニー五輪、04年のアテネ五輪など、五輪の開催地では五輪開催前から不動産価格が大きく上昇したことを紹介。  16年に五輪が開催されるブラジル・リオでも08年から13年にかけて225%も上昇したと伝えたほか、東京では2020年に五輪が開催されるうえに、円安という要素も加わり、すでに不動産価格は上昇していると紹介。また、五輪期間中は世界中から大量の観戦者が訪れるため、観光業やホテルといった産業も発展すると伝えた。  また、五輪は国の実力やイメージを世界に向けて発信する好機であるとし、そのため国や開催都市は多額の資金を投入して施設や都市インフラの整備を行うと指摘し、「これまでの例から見ても、五輪の開催都市では地価が上昇し、不動産価格も大きく上昇する」と伝えた。  一方で記事は、五輪はあくまでも短期的なイベントに過ぎず、五輪終了後は多くの都市で不動産価格が下落していると伝え、東京もこれから不動産価格がどこまで上昇するかは不透明であり、五輪終了後においても不動産価格の上昇を維持できるかは不透明だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの爪游控は23日、日本が2020年東京五輪のメインスタジアム建設に向けて動き出したと伝え、東京五輪に向けて不動産価格が上昇している東京において、「不動産価格は今後も上昇し続けるのだろうか」と疑問を投げかける記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-26 15:00