サムスンの苦境・・・下請け企業の倒産も=中国メディア

 中国メディアの毎日科技網は23日、韓国のサムスン電子の下請けを行っていた韓国の合弁会社1社が倒産し、もう1社が生産停止に追い込まれたことを紹介し、サムスンが直面している苦境が下請け企業にまで及んでいると論じた。  記事は、倒産した蘇州普光と生産停止を発表した普光液晶ディスプレイはいずれも韓国の普光グループが中国に設立した合弁会社だと伝え、普光液晶ディスプレイはサムスン電子に液晶ディスプレイなどを供給していたことを紹介。  続けて、普光液晶ディスプレイが生産を停止したのは蘇州普光が倒産した影響で資金繰りが困難になったためだと紹介し、普光液晶ディスプレイの従業員数は最盛期には3000人を超えていたとしながらも、現在では300人未満まで減っていたと伝えた。  さらに記事は、蘇州普光がサムスンの下請けだけを行っていたとし、「大企業の業績に命運が左右されてしまったケースはこれまでも存在した」と伝え、2014年10月にはアップルの製造パートナーでサファイアクリスタルを生産していた企業が破産申請したケースがあったことを紹介した。  続けて、サムスンが7日に2015年第2四半期の業績見通しを発表し、営業利益が前年同期比4%減の6兆9000億ウォン(約7300億円)にとどまる見通しだと発表したことを紹介し、「サムスンがライバル製品との立場逆転に期待をかけていた『Galaxy S6』と『Galaxy S6 Edge』は、サムスンに相応の利益をもたらしてはくれなかった」と論じた。  また記事は、蘇州普光や普光液晶ディスプレイにとって経営上の圧力をもたらしたのはサムスンだけではないとし、中国国内の人件費上昇も一員だと指摘。普光液晶ディスプレイがある広東省東莞市の人件費は東南アジア諸国の10倍に達するとし、「いずれにせよ、サムスンが直面している苦境が蘇州普光と普光液晶ディスプレイにまで及んだということ」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)mikewaters/123RF.COM)
中国メディアの毎日科技網は23日、韓国のサムスン電子の下請けを行っていた韓国の合弁会社1社が倒産し、もう1社が生産停止に追い込まれたことを紹介し、サムスンが直面している苦境が下請け企業にまで及んでいると論じた。(イメージ写真提供:(C)mikewaters/123RF.COM)
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2015-07-27 15:45