株価急落の「追い打ち」!・・・中国自動車市場に暗雲=英メディア

香港メディアの鳳凰網は27日、英紙フィナンシャル・タイムズを引用し、中国自動車市場における2015年6月の販売台数が前年比3.4%減となり、13年以来初めての減少となったことを指摘し、株価急落も相まって「泣きっ面に蜂」の状況となっていると報じた。
記事は、中国自動車市場の成長に対し、一部で「一桁台の成長どころか、マイナス成長になる可能性もある」との懸念の声も存在することを紹介。さらに、中国経済が25年ぶりの低成長にとどまる可能性があるうえ、中国株式市場も危機に直面していることを挙げ、「フォルクスワーゲンや高級車ブランドにとって“金のなる木”だった中国市場に突然、暗雲が立ち込めた」と論じた。
さらに、英国の国際金融グループであるバークレイズのアナリストがこのほど、中国の15年における乗用車市場の成長率予想を8.5%から1.7%にまで引き下げたことを紹介。また、米バーンスタイン・リサーチが「中国自動車市場が直面している課題は、“減速”という言葉では足りないほど」と警告したと報じた。
また記事は、中国ではBMWやフォルクスワーゲンをはじめ、ほとんどのブランドで販売台数が減少していると伝え、特にフォルクスワーゲンの15年上半期の販売台数は9年ぶりに減少したことを紹介した。
一方で、中国の人口1000人あたりの自動車保有台数はわずか52台で、世界平均の150台を大きく下回っているうえ、中国人の所得も伸びていることを指摘し、まだ中国自動車市場の将来を悲観するには早すぎるとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(写真はNEWSisの29日付報道の画面キャプチャ)
香港メディアの鳳凰網は27日、英紙フィナンシャル・タイムズを引用し、中国自動車市場における2015年6月の販売台数が前年比3.4%減となり、13年以来初めての減少となったことを指摘し、株価急落も相まって「泣きっ面に蜂」の状況となっていると報じた。(写真はNEWSisの29日付報道の画面キャプチャ)
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2015-07-28 08:30