中国株の再急落、大口投資家の「悪質な空売り」が一因の可能性も=中国メディア

中国株式市場で上海総合指数が27日に8.48%も急落したことに対し、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの中国語版は28日、中国証券監督管理委員会(CSRC)が27日夜に「中国政府は株式をさらに買い進め、市場に下支えを提供する」と発表したことを紹介する一方、28日の上海総合指数は大幅に続落して始まった。
記事は、27日の上海総合指数が約8年ぶりの下げ幅となったことを紹介し、一部で「中国当局の下支え策が中止されるのではないか」との憶測が広がったことを紹介する一方、CSRCが声明を発表し、同憶測を否定したと伝えた。
さらに、CSRCの張暁軍報道官の発言として、「中国証券金融は下支え策を中止しない」、「適時買い入れを進める」と伝える一方、張暁軍報道官が「CSRCは一部の大口投資家が株式を大量に売却し、悪質な空売りを行ったことが27日の急落につながった可能性を排除しない」と述べたと伝えた。
中国株式市場が再び急落したことに対し、中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)での反応を見てみると、個人投資家と見られる中国人ネットユーザーからは含み損や確定した損失に対する落胆の声や中国当局に対する怒りの声が寄せられていた。
一部を紹介すると、「中国にはもう金がないのか?もっと買い支えろ!」といった自分勝手とも取れるコメントや「救済を行っているのかどうか、正しい情報をくれ」など、売り時を測っているかのようなコメントもあった。
また、中国当局のなりふり構わぬ対応に疑問を寄せるコメントも多く、「買い支えることが中国経済のためになるのか?」、「株式の売却も空売りも許されないなんて、それが健全な株式市場と言えるのか」といった指摘も見られた。上海総合指数は28日も一時4%を超える下げを記録しており、中国株式市場がいつ安定を取り戻すことができるか、世界からも注目が集まっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国株式市場で上海総合指数が27日に8.48%も急落したことに対し、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの中国語版は28日、中国証券監督管理委員会(CSRC)が27日夜に「中国政府は株式をさらに買い進め、市場に下支えを提供する」と発表したことを紹介する一方、28日の上海総合指数は大幅に続落して始まった。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-07-28 11:45