中国株また暴落。日本株、為替への影響まとめ=為替王
中国株がまた暴落しました。昨日1日で、8%超も値下がりしました。今月上旬に大暴落したときに記録した安値と比べますと、まだましな水準ですが、今後の、日本経済、日本株、為替への影響について、私の認識をまとめます。
■今後の中国株の動向と影響について、私の認識まとめ
・中国株の暴落で損をしているのは大半は中国の個人投資家。
・グローバルな投資家に悪影響が出ているわけではないので、本来、先進国の株式市場で連鎖的に株を売る必要も理屈もない。
・中国政府は追加的な株価対策を講じることが可能。
・問題は、目先の株価動向よりも、本質的な中国の経済情勢。
・資産インフレ(不動産や株価の上昇トレンド)が止まったとなると、今後は中国が本質的な経済成長をどれくらい維持できるかがポイント。
・中国はこれから高齢化が加速し、近年の日本と同じように大きな重荷になるので、長期的には、中国経済が衰退する可能性が非常に高い。
・日本経済も悪影響がないとは言わないが、深刻な影響を受けるのは、中国経済との結びつきが近年深くなっている豪州経済や欧州経済。
■日本株への影響や見通しについて、私の認識まとめ
・インバウンド消費は一夜にして冷え込むわけではない。が、中国人客の大量買いが長期的に(5年先くらいも)続くことを想定して経営戦略を立てている業種(企業)は危険。
・長期的に日本株の上昇トレンドはまだまだ続く。
・これまでもそうであったように、日本株が一時的に急落する局面は好機。
■為替への影響と見通しについて、私の認識まとめ
・中国株暴落などの現象は、リスク回避の流れから円が買われやすい。
・といっても、昨日、中国株が8%暴落したのに対して、米ドル円の円高変化率は0.4%台。
・結局、重要なのは米国や日本など主要国の経済動向や金融政策。
・米国の利上げが想定よりも遅く緩やかになれば、多少、円高に戻ることも。
・しかし、日米の金融政策や経済環境の格差から、以前のような極端に円高になる可能性は非常に低い。
以上、中国株の暴落が招く、日本経済、日本株、為替への影響と、今後の見通しについて私の認識をまとめました。(執筆者:為替王)
中国株がまた暴落しました。昨日1日で、8%超も値下がりしました。今月上旬に大暴落したときに記録した安値と比べますと、まだましな水準ですが、今後の、日本経済、日本株、為替への影響について、私の認識をまとめます。
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2015-07-28 16:00