経済大国のアメリカと中国・・・「軍事力」はどちらが強い?=中国メディア

中国メディアの中華網は27日、米国と中国は広い分野において利益を共有しており、軍事衝突があってはならないとしながらも、米軍と中国人民解放軍の戦力を比較する記事を掲載した。
記事は、軍事力は常に経済力という裏付けがあってこそ高めることができると伝え、20世紀はじめには世界の経済大国となっていた米国は経済力を基盤に、軍事を発展させることができたと指摘。さらに、第2次世界対戦以降、米国は本当の意味で世界の政治や経済、軍事、科学技術をリードする存在になったと論じた。
さらに、冷戦期間中に米国は軍備の現代化を急速に進めたとする一方、中国は「核兵器や弾道ミサイルの開発、人工衛星の打ち上げに成功したものの、経済の深刻な不振が軍事発展を阻害していたことは無視できない事実」と論じた。
また、1991年に始まった湾岸戦争で米軍が見せた攻撃は中国人を驚かせるものだったと伝えたほか、1990年台は米中の軍事力にもっとも大きな差があった時代だったと紹介。湾岸戦争での米軍に驚いた中国は「軍事発展に向けて発奮し、増強に向けて取り組み始めた」と伝えた。
続けて記事は、中国人民解放軍の武器、装備は「ほぼすべてにおいて米軍より立ち遅れている」と伝え、海軍においては艦艇に搭載されるシステムは米軍に比べて最低でも2-3世代は遅れていると指摘。また、空軍においては特にエンジンの能力には米軍と大きな差があるとし、海軍、空軍の双方において中国は米国には到底敵わないと論じた。
一方で、陸軍については「米軍にさほど後れを取っていない」と主張するも、「問題は米中間で軍事衝突が起きたところで、陸軍の出番がないこと」を指摘。中国には陸軍兵士を世界中に輸送する能力はないとしながらも、「今の時代はそのような能力も必要なく、中国国内を防衛できれば十分」と指摘。仮に米軍が中国本土に上陸しても、中国陸軍がいる限りは「米軍は自国に帰ることはできない」などと主張した。(編集担当:村山健二)(写真は中華網の27日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの中華網は27日、米国と中国は広い分野において利益を共有しており、軍事衝突があってはならないとしながらも、米軍と中国人民解放軍の戦力を比較する記事を掲載した。(写真は中華網の27日付報道の画面キャプチャ)
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2015-07-28 16:45