クリーク・アンド・リバー社は一旦反落も中期成長力を評価する流れに変化なし

  クリエイティブ分野のエージェンシー事業を主力とするクリーク・アンド・リバー社 <4763> (JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて一旦反落したが、中期成長力を評価する流れに変化はないだろう。   日本のクリエイティブ分野(映像・テレビ番組・ゲーム・Web・広告などの制作分野で活躍するクリエイターを対象としたエージェンシー事業および制作請負事業)を主力として、韓国のクリエイティブ分野、そして医療・IT・法曹・会計分野などでのエージェンシー事業を展開している。   さらに新規事業分野として電子書籍・海外版権エージェント事業、作家エージェント事業、オンラインクリエイター事業、建築エージェンシー事業、ファッションクリエイター・エージェンシー事業などにも事業領域を広げている。13年12月にはファッションクリエイター・エージェンシー事業の加速的な成長を目的として、アパレル業界に特化した人材派遣会社インター・ベルを連結子会社化した。   なお2月13日には、作家エージェント事業関連のインフォーメーションとして「Amazon Kindle総合ランキング」100位以内に当社の5作がランクインしたと発表している。   今期(14年2月期)連結業績見通しは前回予想を据え置いて、売上高が前期比14.1%増の200億円、営業利益が同20.9%増の12億円、経常利益が同15.9%増の12億円、純利益が同64.4%増の5億50百万円としている。主力のクリエイティブ分野(日本)がテレビ番組制作受託の増加などで好調に推移している。新規事業分野の先行費用や子会社の不適切取引が発覚したIT分野のマイナス影響などを吸収して大幅増収増益見込みだ。   第3四半期累計(3月~11月)の進捗率は売上高が76.4%、営業利益が74.0%、経常利益が74.3%、純利益が71.5%と概ね順調な水準であり、好業績が期待される。さらに来期(15年2月期)も、高付加価値のテレビ番組制作受託が増加基調であり、IT分野の事業再構築も寄与して収益拡大が期待される。電子書籍・海外版権エージェント事業、作家エージェント事業、オンラインクリエイター事業、建築エージェンシー事業、ファッションクリエイター・エージェンシー事業という新規事業分野も順次収益化する見込みだ。   株価の動きを見ると、昨年9月安値圏350円台をボトムとして水準切り上げの展開が続き、1月9日には505円まで上値を伸ばした。その後は全般地合い悪化の影響を受けて2月4日に363円まで急落する場面があったが、昨年9月安値を割り込むことなく足元では420円近辺まで切り返している。リスク回避の売りが一巡して中期成長力を評価する動きだろう。   2月13日の終値416円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS25円55銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間4円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS162円60銭で算出)は2.6倍近辺である。週足チャートで見ると2月上旬の急落で26週移動平均線を割り込んだが、長い下ヒゲを付けて下値を確認した形だろう。出直り展開となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
クリエイティブ分野のエージェンシー事業を主力とするクリーク・アンド・リバー社<4763>(JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて一旦反落したが、中期成長力を評価する流れに変化はないだろう。
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2014-02-14 09:30