日系車の「一人勝ち」!・・・中国市場で販売台数が好調=中国メディア

中国メディアの新華網は29日、販売台数が低迷する中国自動車市場において、日系メーカーだけが「一人勝ち」の状況にあることを紹介し、「自動車市場の主力ターゲットになりつつある若年層に支持された点」や「高い技術力が評価された点」がその理由だと論じた。
記事は、中国の自動車市場で販売台数の減少に直面している各メーカーが値下げを余儀なくされており、価格競争が繰り広げられていることを紹介。続けて、「中国自動車市場がこれだけ低迷しているにもかかわらず、これまであまり好調でなかった日系メーカーがここにきて好調を維持している」と伝えた。
続けて、2015年上半期における中国市場の合弁車の販売台数は前年比1.0%減の595万400台だったとし、ドイツ系、米国系、韓国系のいずれも販売台数は前年比ベースで減少したと指摘。一方の日系車は同17.4%増だったと伝え、特にホンダは同30.4%増、トヨタは同10.1%増となり、日系車の販売増を牽引したと報じた。
さらに、中国自動車市場が低迷するなかで、「日系車の販売台数だけは伸びており、まさに鮮明な対比を成した」と伝え、日系車が販売を伸ばした背景として「自動車市場の主力ターゲットになりつつある若年層に支持された点」や「高い技術力が評価された点」を挙げた。
続けて記事は、中国自動車市場では消費構造が大きく変化し、1980年代から90年代生まれの比較的若い層が消費を牽引する存在になっていると紹介。日系車はスポーティーなデザインや若い消費者をターゲットにした新車の投入などを通じて、これまでの平凡なイメージを一新することに成功したと論じた。
また、中国の若い消費者は「意中のものならば、お金を惜しまずに購入する傾向がある」と伝え、こうした消費構造の変化のなかで技術の新しさや技術力の高さが競争力の源泉となっていると指摘。日系車のエンジンやトランスミッションなどの技術力が中国の若い消費者に認められてきた点も日系車が販売を伸ばしている理由の1つであると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Pak To Tam/123RF.COM)
中国メディアの新華網は29日、販売台数が低迷する中国自動車市場において、日系メーカーだけが「一人勝ち」の状況にあることを紹介し、「自動車市場の主力ターゲットになりつつある若年層に支持された点」や「高い技術力が評価された点」がその理由だと論じた。(イメージ写真提供:(C)Pak To Tam/123RF.COM)
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2015-07-30 09:45