内モンゴルのレアアース・・・日米への輸出が大幅増=中国メディア

中国メディア・新華網は27日、内モンゴル自治区における日本や米国向けレアアース輸出が15年上半期に大きく増加し、とくに対日輸出は前年同期比130%増となったことが現地の税関当局の話で明らかになったと報じた。内モンゴル自治区は世界最大のレアアース鉱山を持ち、世界最大のレアアースの生産・製錬加工地となっている。
記事は、中国政府がレアアースの輸出量割り当て管理を取りやめたこと、米国経済が回復したことなど複数の要因により、15年上半期における内モンゴル自治区のレアアース輸出量が増加したと解説。税関当局のデータで、同時期における同自治区のレアアース輸出量が前年同期比36.5%増の2663.8トンとなったことが分かったとした。
一方、6月の輸出が56.4トンで同120%増を記録したものの、前月比では26.6%の減少となり、増加ペースがいくらか鈍化したことも明らかになったと伝えた。
また、15年上半期における対米レアアース輸出が1365トンで前年同期比40%増、対日輸出が770.4トンで同130%増となったほか、対ベトナム輸出も223.3トンと同45.3%の増加になったと紹介した。
記事は、輸出量が急増する一方で、輸出平均価格が大幅に下落しているとも説明。上半期の平均輸出価格が1トンあたり3万2000人民元(約63万6000円)で同34.7%減となり、とくに6月には同2万9000元(約57万6000円)と前年同期比で34.1%減、前月比でも4%減だったとして、レアアース国際市場が依然低迷状態にあることが浮き彫りとなったと報じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・新華網は27日、内モンゴル自治区における日本や米国向けレアアース輸出が15年上半期に大きく増加し、とくに対日輸出は前年同期比130%増となったことが現地の税関当局の話で明らかになったと報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-30 09:45