何でも無料で見放題!―中国のネット事情

今やインターネットは生活に欠かせないものになりました。仕事だけでなく息抜きや娯楽の必需品です。これは中国でも同じ。若者を中心に皆インターネットに夢中です。以前、「中国のネットは監視されているの?」というコラムを書きましたが、今日は監視とは真反対の中国のネット事情についてお届けします。
■店番に欠かせない?
中国の店員は基本的に、「接客や基本的な仕事をきちんとしていれば他は何をしていてもOK」的なところがあります。そのため客のいない暇な時間は、おしゃべりをしたり携帯やパソコンでネットを見たりしています。日本ではありえませんよね(笑)。まあ中国でも最近は少しずつ厳しくなってきているようですが……。
そんなわけで、特に個人商店などには必ずパソコンが置いてあって、それは顧客や商品管理のためではなく、店主や店員の暇つぶしのためなのです。ネットサーフィンやニュースを見ている、なんて人はおらず、ほぼみんなドラマや映画を見るか、ゲームをするかのどちらかです。そう、ネットは中国の店番に欠かせない道具なんです。
■動画紹介
有名な「百度」(バイドゥ)の動画ページを開くと、中国のものから日本、韓国、海外のドラマ・映画、あらゆるものが網羅されています。映画はアップされるまでに少し時間がかかるようですが、ドラマは最新のものも結構すぐに見ることができますよ。国民に寛大に娯楽を提供することで政府への不満をそらすためなのか、それとも単に著作権に対するチェックが緩いだけなのか、とにかく動画には不自由しません。
カギは「字幕組」と呼ばれる人たちのようで、動画によっては最初か最後に翻訳や校正の担当者がテロップで流れてきます。彼らが動画を入手したらすぐに翻訳し、アップするわけです。そのため割合動画を入手しやすいドラマがすぐにアップされるのだと思います。
見たいものがアップされるかどうか、それはこの「字幕組」の人たち次第、ということですね。ただ日本人にとって少し残念なのは、ハリウッド映画など洋画が見れないということです。英語音声に中国語字幕ですからね。その代わり、日本のものはアニメからドラマ、映画まで見放題です。
ちなみにVPNを通して見ると「これは中国大陸でしか見れません」という表示が出て、再生できないものもあります。やはり中国でしか享受できない特権ということです。
このようなわけで、中国でネットを使っていると度々不便な状況にも遭遇しますが、逆にこのような恩恵にも預かれ、日本ではできないいろいろな体験ができます。(執筆者:高山 翔 提供:中国ビジネスヘッドライン)
今やインターネットは生活に欠かせないものになりました。仕事だけでなく息抜きや娯楽の必需品です。これは中国でも同じ。若者を中心に皆インターネットに夢中です。以前、「中国のネットは監視されているの?」というコラムを書きましたが、今日は監視とは真反対の中国のネット事情についてお届けします。
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2015-07-30 10:00