中国の高速鉄道技術は、日本とドイツの「いいとこ取り」=中国メディア

中国メディアの中安在線は29日、中国の鉄道建設大手の中国中鉄股フェン有限公司傘下の中鉄四局の王伝霖総経理がこのほど「中国高速鉄道の技術は世界最先端だ」と述べたことを紹介した。
記事は、王総経理が「多くの人は中国高速鉄道の技術を信用していない」と述べ、日本やドイツに比べて技術的に劣っていると考えている人は多いとしながらも、「そのような認識の人びとは中国高速鉄道の発展の歴史を理解していないだけだ」と述べたと紹介した。
続けて、王総経理の発言として、「日本の新幹線の技術は世界一流だと認識されている」と伝えつつ、中国が初めて高速鉄道技術を導入するにあたって王総経理が交渉団の一員として日本側との協議に参加していたことを紹介した。さらに、日本側は技術移転を望んでいなかったとしつつも、「日本側のエンジニアの1人が、交渉が不調に終わった場合は個人として中国の高速鉄道建設を手伝っても良いと言ってきた」と伝えた。
さらに、最終的には日本側が中国に技術移転することで同意し、王総経理と中鉄四局のスタッフが日本で研修を行ったと紹介。日本の専門家は余すことなく中国側に技術を伝えたと感謝の意を示した。
続けて記事は、中国は日本に学ぶと同時にドイツからも技術を導入したとし、中国高速鉄道の技術は日独双方の長所を取り入れたものであると伝えた。また、日本もドイツも国土が狭いため技術的な進展はあまり見られなかったとする一方、中国は国土が広く、自然条件や地質条件の悪い土地も多いと主張、「悪条件下においても高速鉄道建設を進めてきたことが技術の進歩につながった」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Inge Hogenbijl /123RF.COM)
中国メディアの中安在線は29日、中国の鉄道建設大手の中国中鉄股フェン有限公司傘下の中鉄四局の王伝霖総経理がこのほど「中国高速鉄道の技術は世界最先端だ」と述べたことを紹介した。(イメージ写真提供:(C) Inge Hogenbijl /123RF.COM)
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2015-07-30 14:30