日特エンジニアリングは2番底水準から反発

■巻線期の受注回復を追撃材料に下げ過ぎ訂正   日特エンジニアリング <6145> (JQS)は、12円高の854円と反発して始まり、今年2月10日につけた811円に並ぶ2番底水準から底上げしている。今年2月7日に発表した今3月期第3四半期(3Q)業績が、続落して着地したが、同期の主力の巻線機事業の受注高が、第2四半期より99%増と急回復を示しており、昨年12月に戦略的な業務提携契約を締結したジェーシーシーエンジニアリング(JCCE、東京都あきる野市)との高性能マルチ巻線機の共同開発に続く追撃材料として評価され、下げ過ぎ訂正買いが再燃している。 ■3Qの巻線機受注高は自動車向け中心に2Q比99%増   3Q業績は、前年同期比23%減収、69%経常減益、67%純益減益と続落した。巻線機事業では、好調に販売が推移した自動車の安全性・快適性向上の電装品向けが順調に推移したものの、情報通信やAV・家電向けでは、新規開発の停滞などで設備投資が低調に推移、利益面では、難易度の高い開発案件が断続的にあり、利益率の回復が遅れたことなどが要因となった。   ただこのなかで3Qの巻線機の受注高は、45億3600万円(期末受注残高56億7600万円)と第1四半期の30億8000万円(同42億800万円)、2Qの22億7700万円(同31億9900万円)に対して急回復を示し、来期業績への期待を高めている。   なおJCCEとの業務提携は、コンデンサ生産設備の開発・製造に日本有数のノウハウと知見を有する同社と日特エンジのコアテクノロジーとを融合させることにより高性能マルチ巻線機を共同開発、世界最大の同社の巻線機のシェアのさらなるアップを図ることを目的にしている。 ■業績下方修正も織り込み済みで低PER・PBRを修正   株価は、昨年8月の今期第2四半期累計業績の下方修正で昨年来安値809円をつけ、同11月の今期通期業績の下方修正で815円と売られた2番底から悪材料織り込み済みとして1029円と大きく戻し、3Q業績の続落業績で811円と再調整、JCCEとの業務提携と綱引きしつつ再度の2番底固めを続けている。PERは15倍台、PBRは0.9倍と下げ過ぎを示唆しており、一段の戻りにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日特エンジニアリング<6145>(JQS)は、12円高の854円と反発して始まり、今年2月10日につけた811円に並ぶ2番底水準から底上げしている。
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2014-02-14 10:30