「匠の精神」で品質高めよ!・・・中国製造業が目指すべきは=中国メディア

中国メディアの北京商報は7月31日、中国の改革開放から30年以上が経過し、人口ボーナス期であることを背景に、中国の製造業はコスト競争力を強みに成長してきたとする一方、経済成長率が低中速の時代を迎えたことで「これまでの成長モデルは終わりを告げることとなった」と論じた。
記事は、中国の家電市場の成長がすでに減速傾向にあることを指摘し、激しい価格競争によって消費者も選択に疲れつつあると指摘、中国の製造業は価格ではなく、むしろ「匠の精神」を基に品質を向上させ、消費者の心を掴むべきであると主張した。
続けて、「匠の精神」の例として、中国の大手家電メーカーのハイアールの張瑞敏CEOが創業当時に、「ちょっとした不具合」が起きた不良品の冷蔵庫すべてをハンマーで破壊したエピソードを紹介した。
また記事は、日本では「匠の精神」について「独自の解釈が存在する」とし、ガス器具などのリンナイを例に、社歴が100年に迫る同社は高い品質を追い求め続けることで生き抜いてきたことを紹介。さらに、リンナイの製品の高品質かつ低故障率は「国が定める基準を大きく上回る品質で生産されているから」とし、「匠の精神」とは「極致を求める態度や考え方」のことだとした。
また、製品の同質化が進み、消費者の選択肢が豊富な現代において、「消費者を単純に満足させるだけの製品では、消費者の購買意欲を喚起できなくなっている」と指摘し、中国の製造業が目指すべきは「匠の精神」をもとに製品を作ることであると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)(イメージ写真提供:(C) Olga Besnard/123RF.COM)
中国メディアの北京商報は7月31日、中国の改革開放から30年以上が経過し、人口ボーナス期であることを背景に、中国の製造業はコスト競争力を強みに成長してきたとする一方、経済成長率が低中速の時代を迎えたことで「これまでの成長モデルは終わりを告げることとなった」と論じた。(イメージ写真提供:(C) Olga Besnard/123RF.COM)
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2015-07-31 10:15