中国産「紙オムツ」を信頼しない中国人

中国メディアの新華社は1日、日本各地の薬局では中国国内で転売するために中国人が乳幼児用紙おむつを買いあさっていると伝える一方、「日本の企業が中国産の乳幼児用紙おむつを求めている」と報じた。
記事は、中国人が乳幼児用紙おむつを買い求める理由はあくまで転売目的であることが多いことから、日本国内では乳幼児用紙おむつを大量に購入することが難しくなりつつあることを紹介したうえで、「乳幼児を抱える中国の母親たちも、日本のおむつが手に入らなくなるのではと心配している」と伝えた。
続けて、中国国内にもおむつメーカーが数多く存在することを紹介し、「中国国産ブランドとしては大小合わせて100近く存在する」と紹介。さらに、中国の技術では高品質のおむつを生産することは可能だとしつつも、中国の消費者は中国産おむつを信頼していないと論じた。
一方で、「想像していなかったこと」として、日本企業がこのほど上海で行われた展示会で中国のおむつメーカーに対して日本国内での代理店申請を行ったことを紹介し、「その日本企業は中国産おむつを日本に輸入し、日本で販売することを望んでいる」と伝えた。
続けて、日本企業が代理店申請を行った中国メーカーの製品は品質が高く、デザインなども日本人消費者に受け入れやすいものであると伝えた。さらに、中国メーカーのCEOの話として、「中国には良い製品がないわけではなく、単にブランドの確立が遅れているだけ」と主張。近年は多くの中国企業がブランドの価値こそが重要であることを認識し始めていると伝え、インターネットを活用しつつ、世界に向けて中国ブランドを広めようとしていると紹介。今後は中国人消費者の盲目的な海外崇拝は減少するに違いないと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの新華社は1日、日本各地の薬局では中国国内で転売するために中国人が乳幼児用紙おむつを買いあさっていると伝える一方、「日本の企業が中国産の乳幼児用紙おむつを求めている」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-08-02 10:30