今週の為替相場見通し(2015年8月3日-)=為替王

 米ドル円は先週、1ドル=124円まで上昇した後は、一時急落するなど、やや不安定な場面も見られました。特に先週後半は上がったり下がったり乱高下したため、先行き見通しに迷いが生じやすいですが、チャート分析の基本に立ち返れば、方向性は上昇(円安)見通しを継続してよいと思います。7月中旬に短期トレンドが上昇に転じて、124円まではすぐに到達して、そこからが重たい状況になっています。  が、そのトレンドは継続中との判断です。今週は、下値は123円台をサポート帯と位置づけながら、124円台前半にあるちょっとした節目をブレイクできれば、一気に年初来高値(アベノミクス以降の最高値)を更新して、1ドル=126円台も視野に入ってくると考えます。  今週の注目通貨はユーロ円。ギリシャ危機により7月は急落しましたし、中国経済が鈍化すれば、欧州も(最近、中国との経済的結びつきが深まっているため)悪影響を受けやすく、なんとなく良くないイメージが定着しつつありますが、チャート形状は、7月の急落後に踏ん張って、次なる局面への準備段階にあると見なすことができます。  次なる局面が、上か下かということが問題ですが、上方のポイントは136円台後半~137円近辺。先週も(一時的に137円に乗る場面はありましたが)、そのポイントで上値を抑え付けられました。今週もし、ブレイクすることができれば、一気に1ユーロ=140円の大台回復も見えてくると考えます。ただ逆に、今週も上値を抑えられて、下方のポイント(134円近く)を割り込みますと、再度、ユーロが大きく崩れる可能性が高まり、その際は、下落ターゲット131円~130円が浮上することになります。  先々週あたりから、ひとまず下げ止まったと判断してきたNZドルと豪ドル。確かに下げ止まりましたが、思うように反発もしていません。特にNZドルは対円でも対米ドルでも、直近の安値圏での保ち合いからまた下方に崩れるとちょっとやっかいですが、現状、上向き見通しを継続したいです。今週火曜日に予定されている豪州の政策金利発表については、現状維持(2.0%のまま)と予想します。ただ豪州経済を支える資源の価格が全般的に下がっており、景気下支えの目的で、「利下げ」を主張する意見も出てくる可能性があると思われます。(執筆者:為替王)
米ドル円は先週、1ドル=124円まで上昇した後は、一時急落するなど、やや不安定な場面も見られました。特に先週後半は上がったり下がったり乱高下したため、先行き見通しに迷いが生じやすいですが、チャート分析の基本に立ち返れば、方向性は上昇(円安)見通しを継続してよいと思います。7月中旬に短期トレンドが上昇に転じて、124円まではすぐに到達して、そこからが重たい状況になっています。
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2015-08-03 07:15