日本で「爆買い」する中国人・・・売国奴か理性的か?=香港メディア

香港メディアの南華早報は7月31日、2015年1-7月における訪日外客数が1000万人を超えたことを伝え、1-6月の訪日中国人が217万人に達したことを紹介した。多くの中国人が日本を訪れていることについて、中国のネット上ではさまざまな声があがっている。
記事は、観光庁の発表として、推計で7月15日に訪日外客数が1000万人を超えたと伝え、「訪日外客数は2013年から3年連続で1000万人を突破したことになる」と紹介。さらに、15年上半期における訪日中国人数は前年比でほぼ倍になったと伝え、訪日外客数を国別で見た場合、韓国を抜いて中国が1位になったと報じた。
続けて、7月から8月は旅行の繁忙期にあたり、「日本を訪れる外国人旅行客も増えるタイミング」だと紹介、円安や免税対象品目の拡大によって15年通年の訪日外客数は1800万人を超える可能性があると伝えた。
また記事は、日本の華字紙の報道を引用し、中国人旅行客は15年第1四半期に日本で約2775億円もの消費を行ったと伝え、日本の旅行収支が55年ぶりに黒字転換したことを指摘し、「中国人旅行客の爆買いが一役買った」と報じた。
そのほか、中国メディアの新浪財経は2日、中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)に開設したアカウントにおいて、日本を訪れる中国人旅行客が日本の旅行収支黒字化に大きな貢献をしていることを紹介したところ、中国人ネットユーザーから批判の声があがった。
微博に寄せられているコメントの一部を紹介すると、「釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)問題を忘れたのか?日本に金を落としてくる奴は売国奴だ」、「わが国には売国奴が多すぎる」などと、日本を旅行で訪れる中国人を激しく罵る意見が多く見られた。
一方で、日本で買い物をする中国人に理解を示す意見も見られ、「誰だって自分の子どもに毒入りの粉ミルクを飲ませたくはないだろう」、「中国産が信頼できるなら中国産を買うさ。だが中国産は信頼できない」、「お金を持っている消費者が質の良い製品を求めるのは当然のこと」といったコメントもあり、全体的には日本を訪れ、日本で消費することは「中国製品が信頼できないため、あくまでも理性的な行動」との声が多かった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Sira Anamwong/123RF.COM)
香港メディアの南華早報は7月31日、2015年1-7月における訪日外客数が1000万人を超えたことを伝え、1-6月の訪日中国人が217万人に達したことを紹介した。多くの中国人が日本を訪れていることについて、中国のネット上ではさまざまな声があがっている。(イメージ写真提供:(C) Sira Anamwong/123RF.COM)
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2015-08-03 13:15