日本の悪評!・・・外国人研修生への劣悪待遇=中国メディア

中国国営ラジオ局の中国中央人民広播電台は2日、運営するニュースサイトの央広網で「条件劣悪、待遇不公平:5万人の中国人研修生が日本に別れを告げた」と題する記事を掲載した。
同記事によると、2008年に日本に15万1000人いた中国人研修生は2014年末までに約5万人減少したという。記事は、日本滞在の経験のある中国人の説明として「条件は劣悪。学ぶこともできない。生活はつらい」などと研修生の状況を紹介。研修生制度のあり方は、日本でも問題になっていると伝えた。
記事は、日本における中国人研修生はすでに大幅に減少したが、それでも研修生全体の65%が中国人と指摘。最近になり中国人の減少は、人手不足に悩む日本の製造業、建築業、介護業界などに深刻な影響を与えていると主張した。
その一方で増えているのがベトナム人研修生で、6年間前の3.5倍の3万5000人に達したと紹介。フィリピン人やインドネシア人の研修生も増えている。
記事は、ベトナム人研修生の9割が「後悔している」と答えたアンケートもあり、不満が出ているのは中国人研修生だけではないとの見方を示した。
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◆解説◆
研修生制度については、新たに技能実習制度を設けるなどの取り組みが行われているが、これまでパスポート取上げ、強制貯金、賃金未払い、権利主張に対する強制帰国、保証金・違約金による身柄拘束、強制帰国を脅し文句に使って性行為を迫るなど性暴力といった問題が発生している。問題の背景には、「単純労働者は受け入れられない」との“建て前”がある一方で、業種によっては労働力が慢性的に不足しているという、日本側の「矛盾」があると言ってよい。
研修生を巡る「日本と中国の齟齬」として、単純な言葉の問題もある。中国では大学院生、特に修士課程の学生を「研究生」と呼ぶ。そのため、「研修生」の文字を見ると「極めて高度な技術の取得が可能」とイメージしがちで、来日してから現実とのギャップの大きさで、「だまされた」との気持ちを強く持つ者がいるという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
中国国営ラジオ局の中国中央人民広播電台は2日、運営するニュースサイトの央広網で「条件劣悪、待遇不公平:5万人の中国人研修生が日本に別れを告げた」と題する記事を掲載した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
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2015-08-03 16:00