企業発のプレスリリースが消費者向けにニュース化、配信サービスの利用者も急増

 企業が発信するプレスリリースが「ニュース」としての価値を高めている。デジタルメディアの発展と“スマホシフト”によるネット人口の増加により、企業と生活者の接点が拡大。従来は新聞やテレビ、雑誌などに代表されるマスメディア向けに発表されていた報道資料「プレスリリース」が、生活者が利用できるものに変化している。同時に、生活者はプレスリリースをSNSなどでニュースソースとして引用するなど活用を始めている。このプレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用企業者数は、2015年8月3日に1万社を突破し、2015年3月の9000社突破から、わずか4カ月で1000社増となり、利用企業増加ペースが加速している。  PR TIMES社によると、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用企業者数は、2010年度以降2期毎に2倍のペースで増加している。2007年4月にサービスをスタートした当初は、利用企業が1000社を超えるまで2年3カ月を要した。その後、ほぼ1年間で1000社増のペースに加速、今回は、わずか4カ月で1000社増を達成した。サービス開始直後と比較すると、利用企業者数の増加ペースは6.8倍に加速している。さらに、「PR TIMES」の月間サイトPV数は2015年7月に517万PVを超え、前年同月比220%の成長率になった。  近年は、地方企業(本社が東京に所在していない企業)のサービス利用が活発化しているという。従来のマスメディアでは、地方企業のプレスリリースはニュースとして取り上げられるケースが少なかったが、プレスリリースが消費者にニュースとして受け止められる流れが広がっていることを受け、地方企業による広報活動も活発化している。「PR TIMES」に掲載される地方企業によるプレスリリースの割合は、2009年7月は10.5%だったものが、2015年7月には20.8%に拡大している。  「PR TIMES」が配信するプレスリリースの月間配信本数は2015年7月に4854本(前年同月比149%)。「今後も国内で最もリリースが配信されるサービスとして、より一層のサービス向上をめざしていきます」としている。  なお、PR TIMES社は、1万社突破を記念して“PR TIMESのいま”を紹介するgifアニメサイト「thanks to your news!! PR T10000MES!!」を公開し、利用企業データやサービス実態などを紹介している。(編集担当:風間浩)
企業が発信するプレスリリースが「ニュース」としての価値を高めている。デジタルメディアの発展と“スマホシフト”によるネット人口の増加により、企業と生活者の接点が拡大。従来は新聞やテレビ、雑誌などに代表されるマスメディア向けに発表されていた報道資料「プレスリリース」が、生活者が利用できるものに変化している。
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2015-08-05 11:00