日本製造業「ガラパゴス化」も・・・脱却に取り組んでいる!=中国メディア

中国メディアの一財網は4日、世界の製造業で高度化に向けた取り組みが行われていることを伝え、製造業や技術において「ガラパゴス化」が進んでいると揶揄(やゆ)されている日本だが、成功事例もあると論じる記事を掲載した。
記事は、日本の技術革新は「まるでガラパゴス諸島のように外界と隔絶された環境に元で行われている」とし、技術力そのものは高いものの、技術の互換性を軽視し、各企業がそれぞれ違った規格を打ち出したと指摘。新しい技術を開発した企業のほかに同技術を採用し、追随する企業はなく、技術のネットワーク性は失われ、結果的に日本企業は市場を失い、危機に直面することになったと論じた。
続けて、日本企業が直面している課題について、「これまで市場をリードしていた者に共通する課題と見なすこともできる」と伝え、ドイツや中国が製造業の高度化を政策として打ち出したことは「伝統的な製造業が直面している問題からの脱却を目指すもの」であると論じた。
さらに記事は、日本企業も従来の事業モデルからの脱却に向け、さまざまな取り組みを行っているとし、東レを例に成功事例を紹介。炭素繊維を自動車メーカーのBMWや航空機メーカーのボーイングに供給しつつ、ユニクロとともにヒートテックを開発するなど、東レは独自の技術で市場の需要に見事に捉えたと伝えた。
続けて、東レは「繊維という古くから存在する産業を発展させている」と指摘したうえで、伝統的な産業を捨て、新しい事業を立ち上げようとする企業にとっては「大いなる啓発」であると指摘した。さらに、中国が製造業の高度化に向けた戦略「中国製造2025」を打ち出していることに対し、「新しい産業を育成することも重要だが、東レのように伝統的な製造業においても既存の技術を進化させ、市場の潜在需要を開拓することも重要だ」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの一財網は4日、世界の製造業で高度化に向けた取り組みが行われていることを伝え、製造業や技術において「ガラパゴス化」が進んでいると揶揄(やゆ)されている日本だが、成功事例もあると論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-08-05 11:15