日系車は好調! 冷え込む中国市場で=中国メディア

 中国メディア・法治週末は3日、今年上半期の中国自動車市場が全体的に低調で、多くのメーカーが販売数を減らしたなか、ホンダをはじめとする日系メーカーが「逆襲」を仕掛けているとする記事を掲載した。  記事は、中国自動車工業協会が発表したデータで、今年上半期の中国における自動車生産台数が前年同期比で2.6%増、販売台数も同1.4%増となる一方、乗用車の販売台数は同5.89%減となったことを紹介。この半年間、あらゆるメーカーが計100種類以上の新車を発表するとともに、大規模な値下げを断行、さまざまな販促アイデアを繰り出したものの、販売数低下に歯止めがかからなかったと分析した。  また、リーディングカンパニーである一汽大衆や上汽通用が上半期の目標に到達せず、韓国の現代起亜も業績不振に陥るなか、日系ブランドの販売数が顕著に増加し、とくにホンダは上半期の販売数が167万台を突破、前年同期比で30.4%増を達成したと伝えた。中国国内の専門家が「昨年の販売目標を守れなかった『惨状』から考えれば、日系車の回復ぶりは実に明らか」と解説したことを紹介した。  そして、回復がもっとも顕著だったホンダについて、中国自動車流通協会の関係者が「製品のリリースと密接な関係がある」と分析するとともに、ホンダ中国の広報担当者が「輸入車種の販売に重点を置くのではなく、東風本田・広汽本田による新車開発、定番人気車種のリニューアルによって爆発的な成長が生まれた」と解説したことを伝えた。  その原動力として、昨年5月にフルモデルチェンジした新型フィットを挙げ、上半期の販売台数が同253.1%を記録したと紹介。また、昨年8月リリースの新型オデッセイ、同11月発売の新型スピリアもそれぞれ同100%以上の販売増となり、広汽本田は今年下半期にもシティのフルモデルチェンジ、クライダーのマイナーチェンジなど、新製品攻勢を仕掛ける予定であるとした。  記事はさらにホンダの快進撃を生んだ要因として、同社が大規模な戦略を仕掛ける多目的スポーツ車(SUV)市場が急成長していること、そして若者をターゲットとしたファッショナブルな営業販売戦略を始動させたことも併せて挙げた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)
中国メディア・法治週末は3日、今年上半期の中国自動車市場が全体的に低調で、多くのメーカーが販売数を減らしたなか、ホンダをはじめとする日系メーカーが「逆襲」を仕掛けているとする記事を掲載した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)
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2015-08-06 09:15