韓国「電力不足」心配なし!・・・不景気の恩恵だ=中国メディア

中国メディアの成都商報は6日、2012年と13年の夏季において、韓国政府は国内で大規模な停電が起きないよう、工場の生産停止措置を取ったことを紹介する一方、15年夏は「猛暑だというのに電力不足が起きていない」と論じた。
記事は、猛暑の韓国で電力不足が起きていない理由について、「韓国政府の電力供給計画が用意周到だったためではない」とし、景気が減速するなかで韓国の産業全体として電力使用量が減少しているためだと論じた。
続けて、電力需要に対する供給力の余力を示す「供給予備率」について、韓国の3日の供給予備率は36%だったとしたほか、電力需要が大きくなる傾向にある7月30日においても供給予備率は17%と電力供給に余力があったことを紹介。電力不足が心配された12年は供給予備率が6%まで低下したこともあったとし、15年は電力不足が起きていないと論じた。
また、韓国で電力供給に余力が生まれているのは「景気低迷によって産業用電力の使用が落ち込んでいるためだ」と指摘。特に鉄鋼や半導体、繊維などの産業で使用電力量が大幅に落ち込んでいるとし、鉄鋼産業においてはメーカーの生産停止や倒産も相次いでいると論じた。
さらに記事は、MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスの感染拡大によってアパレルを含めた消費が減退したと指摘し、韓国の主力産業である鉄鋼や繊維産業において電力使用量が大幅に減少していることは「韓国経済の先行きに対する警鐘だ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの成都商報は6日、2012年と13年の夏季において、韓国政府は国内で大規模な停電が起きないよう、工場の生産停止措置を取ったことを紹介する一方、15年夏は「猛暑だというのに電力不足が起きていない」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-08-06 12:15