韓国「IT産業」に大挙する中国資本=韓国華字メディア

韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は5日、中国企業が莫大な資本力で、韓国のIT産業に大挙して乗り込んできていると伝え、中国資本に対する過度な依存は技術や人材の流出につながり、「韓国の主力産業の競争力低下につながりかねない」と警戒の声があることを伝えた。
記事は、韓国のIT企業にもっとも積極的に投資している中国企業は、ポータルサイトなどを運営する騰訊(テンセント)だと伝え、韓国企業への投資額はすでに8000億ウォン(約854億円)を超えたと紹介。韓国最大のIT企業であり、メッセージアプリ「カカオトーク」を手がける「Daum Kakao」や、スマホゲームを提供する企業などの大株主になっていると伝えた。
さらに、モノとモノをネットワークで結ぶ「IoT(モノのインターネット)」関連の技術や、インターネットでのプロモーションを通じて実店舗での購買行動につなげる「O2O」、金融とITを組み合わせた「Fintech」といった分野の技術を持つ韓国企業に対し、中国資本が積極的に投資を行っていることを紹介。
続けて、非公開となっている投資も含めれば、中国資本による韓国IT企業に対する投資額はすでに相当な規模に達しているはずだと論じた。一方、スタートアップ企業は資金が必要であり、中国資本の投資を受け入れることで中国市場を開拓する道も開けるとして、韓国では中国資本の投資を歓迎する声もあることを指摘。
また記事は、中国資本は韓国国内だけではなく、中国をはじめ韓国国外の市場でも成功できるであろう企業に投資を行っていると伝える一方、韓国企業が中国資本に過度に依存することは技術や人材の流出を招きかねないとして警戒すべきこととの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は5日、中国企業が莫大な資本力で、韓国のIT産業に大挙して乗り込んできていると伝え、中国資本に対する過度な依存は技術や人材の流出につながり、「韓国の主力産業の競争力低下につながりかねない」と警戒の声があることを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-08-06 13:45