ジャワ島の高速鉄道計画・・・日本と中国が熾烈な競争=中国メディア

 中国メディアの新華国際は6日、インドネシアのジャワ島における高速鉄道計画をめぐって日本と中国が熾烈な競争を展開していると伝え、インドネシア側は日中のどちらがより良い条件を提示するか「天秤にかけている」と論じた。  記事はまずジャワ島について「インドネシアでもっとも経済が発達した島」と伝え、人口が1010万人の首都ジャカルタと、人口240万人の東部の都市バンドンを高速鉄道で結ぶ計画があることを紹介した。さらに、ジャカルタとバンドンの距離は約120キロメートル離れており、海抜の差は約700メートルに達すると紹介した。  さらに、バンドンはジャカルタの市民にとっての避暑地であると伝え、現在の鉄道では約3時間かかるほか、高速道路では約2時間かかるとする一方、「両都市間では日増しに交通渋滞が深刻化している」と伝えた。  続けて記事は、日本が実施した事業化調査では、ジャカルタ-バンドン間の総延長は145キロメートルにのぼり、最高速度は時速300キロで両都市を37分で結ぶことができると紹介。さらに、日本は数年前から官民双方でインドネシアに新幹線技術の売り込みを行っていると伝える一方、15年4月には中国もインドネシアと事業化調査を行うことで合意したと伝えた。  さらに、中国高速鉄道は新幹線に比べて歴史は浅いものの、「総延長は新幹線を上回る」と主張。中国側の建設コストも新幹線より安いが、「日本の資金協力における条件も魅力的」だと指摘し、インドネシアのメディアがインドネシア政府関係者の話として、融資コストを含めて考えれば新幹線方式を採用したほうが中国高速鉄道より安くつくとの見方を示したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)hulv850627/123RF.COM)
中国メディアの新華国際は6日、インドネシアのジャワ島における高速鉄道計画をめぐって日本と中国が熾烈な競争を展開していると伝え、インドネシア側は日中のどちらがより良い条件を提示するか「天秤にかけている」と論じた。(イメージ写真提供:(C)hulv850627/123RF.COM)
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2015-08-07 11:30