今週の為替相場見通し(2014年2月17日-)=為替王
米ドル円の今週の見通しについて、上下の重要ポイントは明確です。先週末の終値は101円台後半ですが、上下それぞれ1円離れた先の水準が重要です。上方向は先週と同じく102円台後半。今週も上昇する動きはその水準で食い止められる可能性が高いです。が、もしブレイクすることができれば、年末年始の高値圏(105円以上)へ一気に跳ね上がる可能性が高いと考えます。一方、下方向は先日の安値100円台後半。基本見通しとしましては、先日の安値を下回らない範囲での推移が今週続くと考えられます。が、もしもその水準を下回るようなことがあれば、また一段と米ドル安が加速するシナリオ(100円を通過して99円へ)も浮上します。現時点でどちらか一方にヤマを張るのは難しいですが(ヤマを張って勝負に出る戦い方もありますが)、両にらみで柔軟に対応・切り替えができるように準備しておきたいです。
他の対円相場はこれといって面白みはないので、注目通貨を挙げるとすればユーロドル。1カ月以上も1.36を中心とした狭い範囲での上下動が続いています。そろそろ居所を変える可能性もあり、新たな上昇トレンドが始まると考えるなら(すでに短期的なチャート分析においてその兆候が出ていますが)、まずは年末の高値圏(1.37台後半~1.38)に入り、次に1.39台突入、さらには1.4の大台を突破するようなトレンドに発展する可能性もあると考えます。
ユーロドルと同様に今週、大きな値動きを期待してよいかもしれない通貨を挙げるとすれば豪ドル米ドル。チャート分析の観点で大幅な下落トレンドが続き、豪州の当局者も豪ドルの下落を希望する発言をし、豪雇用統計など経済指標も悪い数値が続き、踏んだり蹴ったりの状況でしたが、1月末から少なくとも短期的なトレンドは上昇に転じたことは何度かお伝えしてきました。チャート形状から、今週もしかしたら、もう一段の上昇が期待できるかもしれません。現在の0.90台前半の水準がポイントで、明日以降0.90台半ばくらいまでしっかり上がってきますと、そのままの流れで、昨年11月下旬から大幅下落が始まる前の水準、すなわち0.93台へと急回復するシナリオも考えられるのではないかと思います。全体的な印象としましては、対円相場がやや予測が難しい状況だけに、どちらかというと、対ドル通貨に照準を合わせる戦術も検討する価値があるのではないかなと思います。(執筆者:為替王)
米ドル円の今週の見通しについて、上下の重要ポイントは明確です。先週末の終値は101円台後半ですが、上下それぞれ1円離れた先の水準が重要です。上方向は先週と同じく102円台後半。今週も上昇する動きはその水準で食い止められる可能性が高いです。が、もしブレイクすることができれば、年末年始の高値圏(105円以上)へ一気に跳ね上がる可能性が高いと考えます。
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2014-02-18 07:00