プラマテルズは切り返しの動き、指標面の割安感を見直す反発局面
合成樹脂専門商社のプラマテルズ <2714> (JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて1月高値圏から急反落したが、足元では切り返しの動きを強めている。足元で3%台後半の配当利回りなど、指標面の割安感を見直す流れに変化はなく反発局面だろう。
双日 <2768> グループの合成樹脂原料・製品・関連機器の専門商社である。エンジニアリング系樹脂やスチレン系樹脂を主力として、需要先はOA・事務機器、家電・電子部品を中心に建材、医療機器、自動車、玩具向けなど幅広い。高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&A、そして中国、ベトナム、フィリピン、タイなどアジア市場への展開を積極推進している。13年5月にはインド、13年8月には台湾にも現地法人を設立し、アジアでの拠点整備がほぼ完了した。
1月30日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)連結業績は、前年同期比4.9%増収、同5.5%営業減益、同3.5%経常減益、同46.6%最終減益だった。取扱商材別の状況を見ると、塩化ビニル系材料などの需要がやや低調だったが、高付加価値商材を中心にエンジニアリング系樹脂が同6.7%増収、スチレン系樹脂が同8.3%増収、オレフィン系樹脂が同17.1%増収と概ね好調に推移した。
通期の見通しは前回予想(7月26日に純利益を減額)を据え置いて、売上高が前期比4.3%増の580億円、営業利益が同6.4%増の8億70百万円、経常利益が同7.2%増の8億40百万円、純利益が同14.3%減の3億60百万円としている。総合型厚生年金基金からの任意脱退に伴う脱退時特別掛金を特別損失に計上するため純利益は減益だが、高付加価値商材を中心に主力商材が堅調に推移して営業増益見込みだ。
通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が76.5%、営業利益が74.1%、経常利益が75.7%、純利益が57.5%と概ね順調な水準である。来期(15年3月期)も需要の増加、市況の改善、さらにアジアの拠点整備の効果などで好業績が期待される。
株価の動きを見ると、年初に390円~410円近辺のボックスレンジから上放れの展開となり、1月20日には昨年4月高値を突破して447円まで上伸した。その後は全般地合い悪化の影響を受けて反落し、2月4日に385円まで下押す場面があったが、足元では400円近辺まで戻して切り返しの動きを強めている。リスク回避の売りは一巡したようだ。
2月17日の終値401円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS42円11銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS795円07銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、下ヒゲを付けて下げ渋る形となった。指標面の割安感を見直す流れに変化はなく反発局面だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
合成樹脂専門商社のプラマテルズ<2714>(JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて1月高値圏から急反落したが、足元では切り返しの動きを強めている。
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2014-02-18 09:15