スターティアは切り返しの動き、電子書籍関連の好調を評価

  電子書籍関連のスターティア <3393> (東マ)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で1月高値圏から急反落したが、足元では切り返しの動きだ。電子書籍関連の好調を評価する流れに変化はなく、高値圏へ回帰する展開だろう。   電子ブック作成ソフト「ActiBook」を主力として、Webアプリケーション開発などのウェブソリューション事業、クラウドサービスなどのネットワークソリューション事業、OA機器・MFP(複合機)販売などのビジネスソリューション事業を展開し、大手と競合しない中堅・中小企業向けを中心にストック型収益の向上を推進している。アジア市場への本格事業展開も開始した。   1月31日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)連結業績は前年同期比19.3%増収、同10.2%営業増益、同14.5%経常増益、同18.1%最終増益だった。セグメント別に見ると、ウェブソリューション事業は同32.4%増収、同2.6倍営業増益だった。主力の電子ブック作成ソフト「ActiBook」の好調が牽引した。ネットワークソリューション事業は同16.2%増収、同14.9%営業減益、ビジネスソリューション事業同15.5%増収、同25.2%営業減益だった。いずれも先行投資の影響などで減益だが、クラウド関連を中心に売上は順調のようだ。   通期の見通しは前回予想(5月10日公表)を据え置いて、売上高が前期比22.9%増の81億60百万円、営業利益が同21.9%増の8億円、経常利益が同22.0%増の8億円、純利益が同2.3%増の4億円としている。電子書籍関連が好調に推移して先行投資による人件費増加などを吸収する。第3四半期累計の進捗率はやや低水準だが、今期はホスティングサービスのセキュリティ強化やソフトウェアの開発費用など先行投資の影響で、特に第4四半期(1月~3月)の利益構成比が高い計画としている。   株価の動きを見ると、1月上旬に1600円近辺のフシを突破して上げ足を速めた。そして1月17日には2073円まで上値を伸ばして、12年11月2085円に接近した。その後は利益確定売りや全般地合い悪化の影響で急反落の形となり、2月4日には1475円まで下押す場面があった。ただし足元では1600円~1700円近辺に戻して切り返しの動きを強めている。リスク回避の売りが一巡して好業績を見直す動きだろう。   2月17日の終値1663円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円81銭で算出)は20~21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円98銭で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS605円71銭で算出)は2.7倍近辺である。週足チャートで見ると、2月の急落は26週移動平均線近辺で下ヒゲを付けて反発し、サポートラインの13週移動平均線を回復している。高値圏へ回帰する展開となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電子書籍関連のスターティア<3393>(東マ)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で1月高値圏から急反落したが、足元では切り返しの動きだ。電子書籍関連の好調を評価する流れに変化はなく、高値圏へ回帰する展開だろう。
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2014-02-18 09:15